松島屋ないまぜ帖

2021年10月

2021.10.18

十三夜

  

「廻れば大門の見かえり柳

いと長けれど・・・・・」で始まる

樋口一葉の『たけくらべ』。

 

  

樋口一葉は、

台東区立一葉記念館となっているあたりで

駄菓子や荒物を売る小さな店を

経営していました↓ 

 

生まれた時は

裕福な家のお嬢様だったのに

父親が亡くなったのを機に

一家の主として

家族の面倒を見るためです。

  

筆は立つものの

商売は上手ではなかったため

一年足らずで引き払ったようですが

ご近所の人達をつぶさに観察し

後に『たけくらべ』に活かされたことを思えば

決して無駄ではなかったと言えます。

  

この世は全て必然。

きっと何か意味がある。

  

上野の森で身の上を語る

主人公たちを描いたこの絵は

『十三夜』の一場面↓

瀧澤徳雄画

 

貧乏も苦難も淡い恋も、

24年の歳月を一気に駆け抜けた

女流作家、樋口一葉

晩年の傑作です。

  

今夜は令和三年の十三夜。

  

2021.10.17

コスパ最高!2時間越えの生配信

先ほど生配信が終わった紀尾井町家話第五十一夜。

時蔵さんのお宝写真!

驚いた〜。

初めてのアメリカ公演の写真は

博物館にあってもいい位だ。

  

博物館といえば台湾の故宮博物院の話、

僕のフリに時蔵さんが実物で応えてくれたことも

嬉しかった。

これは打ち合わせも何もしてなかったから

ビックリ。

まさか白菜の耳かきを

持っていらっしゃるとは!

  

だんまりの場での「蛇籠」の話も

へえ〜そうなんだ、と思った。

  

2時間越えにお付き合いくださった皆さま

本当にありがとうございました。

タイミングが合わなかった方は本日正午まで

配信チケット購入可能です。

23:59まで何度でも視聴可能で

希少性と話題性&コスパ最高です。

<こちらをタップ>

  

最後にもともとの「蛇籠」はこれ↓

小石川後楽園で撮影。

水の中に竹籠が並んでいるのわかります?

中に石が入っていて

ニョロニョロと蛇のように見えることに由来します。

2021.10.16

祝!高橋留美子先生

めでたいっ!

漫画家の高橋留美子先生が

アメリカの漫画賞で殿堂入り!

  

「ハーベイ賞」日本人としては

手塚治虫先生に次いで二人目。

  

「めぞん一刻」

「うる星やつら」など

高橋留美子先生の作品が

海外でもポップカルチャーとして

ちゃんと評価されたということ。

  

高橋留美子先生のあの世界観がわかってもらえて

日本人としてとても嬉しい。

  

僕のとっておきのコレクションを披露します。

オイルの中をよ〜く見てください↓

    

テニスラケット

日の丸の扇子

桜の花びら

昔はこんな洒落たのがあったんです。

遊び心がある文化

好きだなぁ。

  

2021.10.15

紀州の貴婦人

「紀州の貴婦人」と呼ばれる花があります。

紀伊半島の南部にだけ自生すると言われる

「キイジョウロウホトトギス」

釣鐘のような形で

花の大きさは一寸くらいです↓

 

東京の小石川植物園

特別栽培されているものをパチリ。

  

キイジョウロウホトトギスの

ジョウロウは「上﨟」で、

貴婦人という意味があります。

他にも江戸幕府大奥の御殿女中で

身分が高い女性を指します。

また、位の高い遊女のことも。

  

歌舞伎では『釣女』や『鰯売』など

ときどき出てきますので

台詞の中から拾ってみてくださいね。

  

2021.10.14

上司は源範頼です

今月、亀蔵のお役は歌舞伎座第三部

『お土砂』の長沼六郎です。

    

源範頼(のりより)に仕えています。

範頼は頼朝、義経とは異母兄弟です。

  

「お七を愛妾にしたいから連れて来るよう」

命令が下り

灰まみれになりながらも

必死に頑張っています。

  

ここだけの話

あの灰、

龍○散です。

  

ここから先はネタバレ注意!

『お土砂』では3歳の歌姫ののちゃんの

♪犬のお巡りさん♪も

見どころの一つです。

東京メトロ日比谷駅の看板↑  

   

2021.10.13

栗より美味い

子どもの頃に聞いた焼き芋屋の売り声は

「栗より美味い十三里半〜」だった。

 

この話をしたら

嫁がハテナな顔をした。

福岡では、聞いた事が無いと言う。

  

「栗は九里

よりは四里

足して十三里だから

栗より美味い十三里〜で

いいんだけど

もうひとひねり。

さつまいもの産地、川越は

江戸から十三里半の距離なんだよ。

この駄洒落、わかる?」と

解説してあげた。  

  

「あ〜なるほど。

じゃあ、さつまいもは仔熊ってわかる?」

嫁が反撃に出た。

さつまいもは仔熊の好物ってことか?

それとも仔熊の形をしたさつまいも?

  

「ハイ、ブッブー時間切れ。

正解はね、韓国語でした。

韓国語でコグマって言うのよ

さつまいものこと」

  

知らんがな〜。

  

今日はサツマイモの日。

美味しいさつまいもを食べることができるのは

甘藷先生と言われた青木昆陽先生の

研究のおかげ。

国の名勝&史跡に指定されている

東京大学大学院理学系研究科附属植物園には

青木昆陽先生を讃える

甘藷試作跡の碑がある。

さつまいもの色や形を彷彿とさせる石碑で

「甘藷」の文字が読める↓ 

2021.10.12

知らなかったトーハクあれこれ

東京・上野公園にあるトーハクこと

東京国立博物館。

  

月に1度はお邪魔してるのに

今更ながらの発見が三つ。

「そんなの知ってるヨ〜」な方

笑ってください。

  

その1

本館裏手にある日本庭園、

開館日は10時〜16時

“毎日”開放。

昔は、春と秋

年に2回だけの期限付き開放だったが

コロナ禍が福と転じた?

今は紅葉前で、ほぼ独占状態↓  

 

その2

J・コンドルの弟子

片山東熊設計の表慶館

の前に鎮座するライオン像。

狛犬の代わりなのか

阿形と吽形だった↓

 

その3

正門前のマンホールの蓋が

ポケモンになっていた↓

  

全国で“ポケふた”が

次々に登場してるのは

知っていたが

上野公園のは全く気付かなかった。

しかもすぐ近くの

国立科学博物館前にもあるらしい。

これにハマってしまうと

“沼化”しそうだから

コレクションするのは遠慮しておきます。

  

以上、僕の中でのトーハクぷち発見でした。

  

2021.10.11

小岩井の味

昨日の『東洋文庫ミュージアム』の

続きです。

  

涙に濡れてインクが滲んだ筆跡は

フランス王妃マリー・アントワネットが

断頭台の露と消える日

妹に向けて書いたものだそうです↓

  

そのマリー・アントワネットの

蔵書だったと伝わる

『イエズス会士書簡集』を

お重箱に仕立てたものが!

  

東洋文庫ミュージアム併設

オリエント・カフェで頂けます。

1日限定10食

『文庫ランチ(マリーアントワネット)』↓

   

実は、このカフェ、

小岩井農場の運営で

岩手の食材を使っているのです。

  

そもそも

小野家、岩崎家、井上家の頭文字を

とってつけられた小岩井農場。

東洋文庫よりもっと古く

since1891年で、

三菱三代目の岩崎久彌社長が

農場主だった時代もあって

こんな洒落たコラボなんですね。

  

ミュージアムを通らず

直接カフェへ入る事もできますが

推しは『知恵の小径』。

  

ミュージアム棟からカフェへの空間が

まるで茶室へ向かう路地のよう、

気分を一新してくれます

    

右側の黒い壁に書かれている白い文字は

アジアの名言。

因みに右端はヒンディー語↑

「暴力は弱者の武器であり

非暴力は強者の武器である

(ガンディー)」

  

平和である事を祈り

感謝しつつ、

有名無名

さまざまな人たちから

メッセージを

辿るひとときです。

    

  

2021.10.10

日本最大級 本の博物館

NHK大河ドラマ「青天を衝け」で

草彅剛サンが演じている

徳川最後の将軍は

アーネスト・サトウの著書で

このように海外へ紹介されました↓

 

これは『東洋文庫』の資料のひとつです。

  

『東洋文庫』は

アジア全域を対象とする学問

『東洋学』の研究図書館として

三菱三代目の岩崎久彌社長が

1924年に設立。

  

その後百年間で

蔵書は実に100万冊をこえ

日本最古かつ最大規模です。

  

それら貴重な蔵書を展示する

『東洋文庫ミュージアム』が

2011年、文京区に開館↓

  

今、開館10周年を記念して

『東洋文庫名品展

「東洋学」の世界へようこそ』が

開かれています。

  

杉田玄白らが訳した『解体新書』

1774年発刊

  

こちらは『アヘン戦争』の様子↓

 

韓国ドラマでよく見る『千字文』

亀蔵の蔵の字が左ページに↓

 

実際に手に取って見る事はできませんが

キャプションがわかりやすく

スッキリした展示です。

来年1月16日まで。

  

ここでは “食”も楽しめます。

続きは明日〜♪

  

  

2021.10.09

パンダと役者

上野の双子パンダの名前が決まった。

男の子は「シャオシャオ(暁暁)」

女の子は「レイレイ(蕾蕾)」。

  

これは名前を応募した時にもらった壁紙↑

僕の案は採用ならず、残念っ(苦笑)。

今は毎週火曜日に更新される動画で

子ども達の成長を見るのが楽しみ。

歯が生えて痒いのか

よく噛み合って戯れあってる。

  

子どもの成長を

長い目でじ〜っと見守るのって

歌舞伎に似ている。

お客様は役者の成長を

子どもの時から見てくださる。

  

僕の幼馴染とも言える役者は

市村橘太郎さん。

いつも「きっちゃん」と呼んでる。

きっちゃんはB級グルメが得意で

銀座でレアな場所を教えてくれる。

  

そのきっちゃんと一緒に

配信トーク番組『紀尾井町家話』

出演決定。

10月16日(土)20時〜。

  

当日、歌舞伎座第三部出演後、

大急ぎで参加することに。

今回が4回目。

   

ホスト役は毎回、松緑さん。

今回のゲストは時蔵さんと

きっちゃんと僕。

アシスタントの咲十郎くんは

歌舞伎の立師でもある。

いわば立ち回りの演出家で

殺陣師とは書かないのが歌舞伎。

  

来週(土)の夜

お楽しみください。

  

   

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