松島屋ないまぜ帖
2021年12月
2021.12.21
旧古河庭園の冬
今年も残すところ十日となりました。
このブログで皆さまとお約束して
まだ果たせてないのが
旧古河庭園の紅葉です。
大変遅くなりました。
週末に行ってまいりました。
こんな感じでした↓
紅葉は終盤も終盤
名残と言った方がよさそう・・・、
行くのが遅すぎました。
名物の薔薇も咲いて無いので
どうしたものか、と
ジョサイア・コンドルが設計した
旧古河邸の中に入ってみました↓
優雅な食堂でお茶とケーキの
ティータイム。
カップはウエッジウッドの
ワイルドストロベリー、
ケーキは東京會舘でした。
でも撮影は一切禁止で
お見せすることができません。
もう一度、日本庭園へ戻り
今度は灯籠に注目する事にいたしました。
「奥の院型灯籠」↓
「濡鷺型灯籠」↓
「春日型灯籠」↓
「泰平型灯籠」↓
「雪見型灯籠」↓
以上、マニアックな灯籠巡りでした。
一年中楽しめます♪
2021.12.20
フルートと三味線とピアノと
昨日、演奏会へ行った。
いつもこのサイトで
BGMを担当してくれてる
同級生の常磐津文字兵衛くんが三味線で出演。
フルート山形由美さん
&ピアノ菅野潤さんとの異色のコラボ。
演奏集団ザ・トリオ↓
一昨年のヨーロッパツアーで
大成功だったと聞く。
その凱旋公演だ。
会場はトッパンホール。
凸版印刷の百周年記念事業として
2000年にオープンした
クラシック専用ホール。
客席数400、立派↓
フルートとピアノは全く問題無し。
三味線とフルートも
三味線と篠笛のようで違和感無し。
そしてフルートとピアノに三味線が加わると
違和感アリ!
でもその内、耳が慣れてきて
新しい響きが段々面白くなってくる。
おお!いいじゃないか!(←孤独のグルメ風)
何でも食わず嫌いはダメだな
と、実感した。
来年2月27日に流山市の
おおたかの森ホールでも開催。
2021.12.19
飾扇
今年も残すところ十日あまりとなりました。
正月事始めから少しづつお正月の室礼へ。
でもまだクリスマスが終わっていないので
和洋折衷な我が家です笑。
最初に模様替えするのはお扇子から。
毎年、京都の
宮脇賣扇庵さんから頂きます。
去年は南天で、
今年は此方↓
獅子舞です。
この飾扇、描かれているのが
お獅子だけじゃないのがツボです。
「ぽち袋」をお獅子の口に持っていくと
頭を噛むような形でカチカチと口を鳴らして
厄祓いしてくれます。
この時の幼子の顔を見るのが好きです。
こわごわでなんとも神妙。
ともすれば泣き出しそうで・・・(苦笑)。
獅子舞と子どもは
見ている方が幸せになりますね。
昔はお正月に家々を回ってくれた獅子舞、
最近はまず見かけません。
神社のお祭りの時か
何かの祝いごとぐらいでしょうか。
初春歌舞伎の国立劇場では
7日の松の内は、開演前に
「獅子舞」が披露されます。
令和四年は感染症対策として
ロビーでは無く
舞台でのご披露だそうです。
カチカチしてもらえないかもしれませんが
縁起物なので
是非ご覧くださいませ。
2021.12.18
かつサンド
生まれ育った土地の食べ物を贔屓にする
という人は多いと思う。
僕の場合は此方↓
湯島にある井泉の「かつサンド」。
今は、
お持ち帰りの常連(笑)。
ここはカツサンド発祥の地。
昭和10年、
井泉の女将さんが考案したらしい。
花柳界の芸者衆が口元を汚さず
ちゃっと食べやすいように、と。
この井泉と僕が育った家は
直線で50mほどの距離だった。
このブログでも書いたが
母方の祖母は
下谷芸者を束ねていた福子。
湯島の家で育ったのが母であり
僕ら兄弟でもある。
粋な黒塀、見越しの松という
テッパンの数寄屋造りだった。
忙しくてバタバタしている時
井泉の「かつサンド」で
ちゃっと腹拵えする。
そして、湯島の家を思い出す。
2021.12.17
フィンランド、好きだー!
家具もグッズも全部欲しいっ!
レトロでオシャレ♪
渋谷文化村で始まった
ザ・フィンランドデザイン展。
北欧のデザインは
シンプルでモダンで飽きがこない。
雪深いお国柄を反映してか
色味が辛気臭くなくて良い。
フォルムは素朴で温かみがある。
柳宗悦の民藝に通じる気がする。
ムーミンも好きだから
やっぱりフィンランドが好き。
あれ? フィンランドが好きだから
ムーミンが好き?
ま、どっちでもいいや。
テーブルクロスや布地など
ファブリックがもっと充実してたら
買ったのに。。。
ひとまず嫁へのお土産は
「いつも洗濯ありがとー」の
メッセージのつもり笑↓
Bunnkamuraザ・ミュージアムで
来年1月30日まで。
2021.12.16
ZUKAN MUSEUM
オープンからちょうど5か月、
数寄屋橋の
ZUKAN MUSEUMへ。
東急プラザ銀座へ行くたびに
ずっと気になっていた。
「ずかんミュージアム」って名前だけど
図鑑が沢山並んでいる博物館?
入口はこんな感じ↓
まず「記録の石」というのを
貸してもらう。
通常の美術館だとイヤホンガイド
のようなものだが
「必ず襷がけにして着けてください」と
スタッフさんからお達しが。
中に入るとバーチャル空間が広がっていて
魚、昆虫、動物など生き物の映像が
次々に映し出され
ありのままの姿を見て生態を学ぶ
というコンセプト。
詳しくは書けないが、まあ、
ポケモンをゲットするイメージ。
還暦のおっさんが生き物ゲットに夢中(苦笑)
あっという間の1時間だった。
「結構、取れたな」と思っていたが
40匹中、
27匹しか捕まえられなかった↓
出口でようやくガイド本的な
「公式生き物図鑑」を買う↓
反省というか復習というか
この本を眺めていたら
「もう1回!」
という気になってくる。
うまいことできてる笑。
2021.12.15
「はやぶさ2」の成果
小惑星リュウグウの砂を
地球へ届けた「はやぶさ2」。
帰還1周年記念展示が
日本科学未来館で開催されていた。
宇宙好きだから
もちろん行ってきました。
今年4月、上野の国立科学博物館で
「はやぶさ2」の
回収されたパラシュートと
カプセルを見たことをブログにも書いたが
仕事ぶりの解説をじっくり聞けたのは
今回が初めて。
前回お見せできなかった「はやぶさ2」レプリカ↓
小惑星に着陸したローバーのレプリカ↓
「はやぶさ2」が
リュウグウから持ってきたサンプルは
5.4gと大量だった。
因みに「初代はやぶさ」が持ち帰った
イトカワのサンプルは
1gの10万分の1程度。
実物の砂1mmを
拡大レンズを通して見た。
黒くて朝顔の種くらいの大きさだった。
専門的な見地から
ものすごい発見があったそうで
来年、JAXAが発表するらしい。
「初代はやぶさ」も「はやぶさ2」も
両方の成果を実際に見て思うのだが、
日本の科学技術は
盆栽に通じる気がする。
大掛かりなのは得意じゃないけど
細かい技が凄すぎる!
この半端ないチマチマぶりが
地球を救うかもしれない。
2021.12.14
討入りの陣太鼓
今日は赤穂浪士が討入りした日です。
この日だけ身につけるのが
京都にある大石神社のお守り鈴。
陣太鼓をかたどったものです↓
大石神社は、大石内蔵助が討入り前に
隠遁生活を装っていた山科にあり
春には見事なしだれ桜!
知る人のみぞ知るというお花見スポットです。
摂社に「義人社」というのがあって
天野屋利兵衛をお祀りしています。
討入りのための武器を融通した大阪の
商人で、
時代劇がお好きな方は
「天野屋利兵衛は男でござる」の名台詞を
思い出されることかと。
天野屋は、歌舞伎では
天川屋義平という役名で、
その子どもとして
初舞台を踏ませて頂いたのが
当時4歳だった
片岡亀蔵です。
今から56年前のこと。
今日は赤穂浪士ゆかりの地で
規模を縮小しつつ
供養やお祭りが行われるようです。
2021.12.13
日光、けっこー
週末、日光へ。
北千住から東武鉄道のリバティに乗る↓
2時間弱で鬼怒川温泉駅到着。
日光といえばまずは『東照宮』から。
徳川家康が江戸に幕府を開いたのは
1603年。
ちなみに阿国がかぶき踊りを始めたのも
同年と言われている。
陽明門はリニューアル中。
左甚五郎の『眠り猫』や『三猿』は
彩色が綺麗に施されていて
その表情がよくわかる。
ユーモラスでキュート↓
そして日本三大滝の一つ『華厳の滝』へ。
中禅寺湖から流れ落ちる滝は落差97m。
エレベーターがあって楽らく。
90年前からあるらしい。
近くに寄りすぎると足がすくむ。
翌日は『東武ワールドスクエア』へ。
世界の観光地が
25分の1スケールのミニチュアとして
緻密に再現。
その数、100以上!
因みにスカイツリーのミニチュアは
1億円かかったとか↓
サクッとできる世界一周。
コロナ禍で旅行を自粛していたから
久しぶりにのんびりした気がする。
今日は、正月事始め。
充電完了、さあ、頑張ろうっと。
2021.12.12
るい
軍医でもあり作家でもあった森鴎外。
実は「東京の地図」を作っていたことは
あまり知られていません。
「森林太郎立案」と書かれていて
復刻版が発売されています↓
その鴎外の一番下の子どもの名前は
「類」。
多才な姉たちに比べて地味な末っ子に
スポットをあてた小説が
昨年の芸術選奨文部科学大臣賞と
今年の柴田錬三郎賞をW受賞。
朝井まかて氏の『類』です。
明治の文豪を父に持ち
生まれた時から注目されているのは
歌舞伎役者の家と似ている一面も。
小説なので、創作とわかっていても
本当のところはどんな人物なのか
知りたくなりますよね。
「生誕110年、没後30年
森類 ペンを執った鴎外の末子」展
森鴎外記念館にて開催中。
今月27日まで。
貴重な遺品や資料もですが、
ここはかつて
森一家が住んでいて
作家たちのサロンでもあった観潮楼跡。
この敷石は玄関先にあったもので
馬の前で立っている鴎外の有名な写真は
まさにこの場所↓
森鴎外記念館では
モリキネカフェで
お庭を眺めながらの
コーヒータイムが
お気に入りです♪