松島屋ないまぜ帖
2021.10.08
役者の必需品
歌舞伎役者の必需品のひとつが
足袋です。
舞台は前方のお客様より高い位置にあるため
役者の足もとは常に美しく
綺麗な状態でなくてはなりません。
どんなに姿かたちを整えても
足の裏が汚れていたら
ガッカリですよねぇ。
亀蔵の足袋は誂えたもの。
足の形にぴったり沿って
余分な皺が出ません。
そして「小鉤(こはぜ)」を引っ掛ける
「受け糸」が3本あるのが特徴です↓
足首のサイズが朝と晩で違っている時や
長時間座るお役の時に重宝します。
こっそり緩い方へ掛け替えるのだそうです。
足袋を縫うのは相当な技術が必要で
特に爪先の立体感が難しいとか。
ベテランの職人サンに支えて頂いて
ようやく舞台に立てる毎日。
感謝しかありません。
もし新富町大野屋総本店サンで
特注なさる時には
「亀蔵仕様で〜」と仰ってみてください。
「通な方だな〜」とお店の人に
一目置かれる事うけあいです。
ちなみに私の足袋は既製品。
今日は「足袋の日」。
年末年始の準備は足元から。
クリスマスケーキやお節の予約が
始まりました。
2022年かぶきカレンダーも
発売開始です。