松島屋ないまぜ帖
2022.12.16
与謝野晶子ゆかりの寺
先代カタイチの妻であり
当代片岡市蔵と自分の母には
自慢話があった。
女学生の時
与謝野晶子先生から
直々に教えてもらったというのだ。
教壇に立つときも着物姿だったと。
その与謝野先生ゆかりの寺が京都にある。
鞍馬山にある鞍馬寺。
貫主サンが
与謝野夫妻の直弟子だったらしい。
舞台でタイミング合わず
嫁と友人がおまいりに。
「出町柳駅から叡山電車、
30分で鞍馬駅到着」
とメールが届いた。
清少納言は
『枕草子』で
「近うて遠きもの鞍馬の九十九折の道」
と記しているが
今はケーブルカーで
ちゃっと登れる。
本殿脇には
狛犬ではなく
『阿吽の虎』が鎮座。
寅歳の今年は
参拝者が多く
賑わっただろう。
本殿の奥には
与謝野晶子・寛歌碑がある。
「おん母の
ぬくもりほどに
及ばねど
安らぎ給え
老杉のもと」
(信楽香仁)
若葉の頃
97歳で彼岸へと旅立った母。
先生と会っただろうか。