松島屋ないまぜ帖
2022.12.14
年の瀬や水の流れと人の身は
俳諧の宗匠である室井其角の
「年の瀬や〜」の発句に対し
「明日待たるるその宝船」
と返したのが大高源吾。
赤穂浪士。
その“明日”とは12月14日。
忠臣蔵の外伝
『松浦の太鼓』のワンシーンである。
松浦とは、殿様の松浦侯のことで
吉良邸のご近所サン。
太鼓は山鹿流秘伝の陣太鼓。
松浦侯は山鹿素行に師事していて
赤穂藩家老大石内蔵助も
同門だったという。
京都南座第二部
『松浦の太鼓』の絵看板↓
松浦侯も其角も源吾も
この芝居には出てこない大石内蔵助も
皆、実在の人物。
今日は討ち入りの日。
義に散った赤穂浪士の
想いを汲みたい。