松島屋ないまぜ帖

2021.03.22

ばあちゃん

日本画家にして

装幀家、

小説挿絵画家にして

舞台美術家。

大正から昭和にかけてマルチに活躍した

小村雪岱の展覧会が

今、三井記念美術館で開かれている。

  

  

小村雪岱の展覧会では

僕はいつも、ばあちゃんを探す。

  

日本で初めてブロマイドになり

下谷芸者五百人を束ねていた

福の家の福子、

本名:羽田久仁。

  

僕の母親の母親

つまり、母方のばあちゃんは、

泉鏡花から小村雪岱に紹介されて

モデルを引き受けたそうだ。

ばあちゃんは「泉鏡花先生」と呼んでいた。

  

雪岱の描く女性は顔が似通っている。

うりざね顔で柳腰、

目鼻がシュッとしてキリっとしている。

でもよ〜く見ていると

顔が違う、当たり前か(笑)。

  

湯島の家で一緒に暮らしたばあちゃん、

作品の中にいるかなぁ〜

と、探す。

まるで学校の廊下に張り出された

遠足とかの写真の中から

一枚一枚、選んでいく感覚。

今回の展覧会では、

残念ながら発見できず。

  

ちなみに埼玉県立近代美術館所蔵

小村雪岱「見立寒山拾得」↓

モデル、

二人のうちのどちらかが

ばあちゃんです。

どっちだと思いますか?

お問い合わせ欄を使って頂いてOKです笑。

  

        

  


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