松島屋ないまぜ帖
2023年05月
2023.05.31
4年ぶりの羽田空港
昨日は東銀座で
『文七元結』の稽古をした後
羽田空港へ。
飛行機に乗るのは
実に4年ぶり!
早めに到着したので
展望デッキへ行ってみた。
飛行機が
離陸したり
着陸したり
眺めているだけで楽しくなる。
駐機場に『鬼滅の刃』発見!↓
『スターウォーズ』も↓
実際に搭乗したのは
普通の機体だった。
予定より30分くらい遅れて
雨の福岡空港に着陸。
さあ、今日は午後から
船乗り込み。
天気が悪いと
博多座での式典のみとなる。
船での川下りを中止する時は
午前中に
博多座公式サイトで
発表だそうだ。
2023.05.30
きんたくさん
「きんたくさん」と聞いて
「金、沢山?」と瞬時に
脳内変換。
なんだか金運に恵まれそう♪
昨日、所用で神奈川県の
金沢文庫へまいりましたところ
「金沢山=きんたくさん」
という名前の
お寺があることを知りました。
それは金沢北条氏の菩提寺である
称名寺。
仁王門をくぐると
鯉が泳ぐ大きな池があり
朱色の太鼓橋(反橋)と
中之島に続いて
平橋を渡った先が金堂です。
このお寺を取り囲むように
三つの山があって
その一つが金沢山
標高76mです。
名物の黄菖蒲は
盛りを過ぎていましたが
新緑が美しく
牛蛙や鶯の声が
響き渡っていました。
黄菖蒲の花言葉は
「幸せを掴む」です↓
2023.05.29
奥の細道
山形県最上郡にある
縁結びで有名な外川神社は
仙人堂とも呼ばれ
舟でしか行けないそうです。
「ブログの話題に如何ですか」と
こんな画像が届きました↓
説明板によりますと
なんと義経ゆかりの場所でした。
義経の従者だった
常陸坊海尊が
奥州へ逃げ落ちる義経と
この地で別れ
山に籠って
修験道を極めたとか↓
常陸坊のお役
ときどき亀蔵もさせていただきます。
90歳と長寿だったらしく
「胡麻」と呼ばれる白髪混じりの
鬘をつけることになっています。
そしてこちらは
仙人堂の眼下に見える
最上川と義経丸↓
1689年の今日
松尾芭蕉がここで
『五月雨を集めて早し最上川』
と詠んだそうです。
日本三大急流の一つ最上川。
あとの二つは・・・
検索なさってみてください。
2023.05.28
祝!円珍
ユネスコ『世界の記憶』への
新たな登録が決まった『円珍文書』。
正式には
『智証大師円珍関係文書典籍
-日本・中国の文化交流史-』
智証大師円珍は
唐で密教を受法。
帰国後
天台座主を務めた。
最澄はメジャーだが
円珍(814〜891)は
存じ上げず・・・。
学校
キリスト教だったし・・・。
円珍が唐から持ち帰った文書、
政府発行の原本を含む
56件は
既に国宝。
姫路公演中だったので
ひとまず関連展示を探すよう
スタッフに伝え
上野の国立博物館へ
行ってもらった。
常設展にあったのは
1220年に書かれた
写本『智証大師伝』↓
巻頭に
“天台宗延暦寺座主円珍伝”
と記されている。
重要文化財。
読み進めていくと
不思議なことを発見。
名前の円珍の「珍」の字の
“作り”の部分が
空白になっている↓
たまたま?
それとも何か理由が?
命がけで海を渡り
大陸の文化を
日本へもたらした
先人たちの思い。
ユネスコ登録を受けて
国宝『円珍戒牒(かいちょう)』が
8月1日から27日まで
東京国立博物館で
展示されることが発表された。
2023.05.27
本日、姫路千穐楽
全席完売、満員御礼の
平成中村座姫路城公演は
本日、千穐楽。
お支えくださった
ご当地の皆さま
全国から駆けつけてくださった皆さまに
心から御礼申し上げる次第にございます。
姫路城世界遺産登録30周年
滞在リポートは
今日で一旦
幕とさせていただきます。
打ち出しは
中村座のすぐ近くで公演中の
こちら↓
6月4日まで姫路公演開催中
さくらサーカス。
お客さまを楽しまるための
いろんな仕掛け、
舞台の間や緩急など
学びが多かった。
サーカスといえば
さだまさしサンの歌
『道化師のソネット』を
思い出す。
♪笑ってよ君のために
笑ってよ僕のために
いつか真実(ほんとう)に
笑いながら
話せる日が来るから
2023.05.26
かつめし
姫路滞在中に是非とも
食べておきたかったのが
こちら↓
『かつめし』
白ご飯の上に
ビーフカツが乗って
デミグラスソースが
かかっていた。
ゆでキャベツが
添えられているのが
定番だとか。
加古川観光協会によると
「加古川とその周辺で
親しまれているが
市外では
ほとんど目にすることのない
不思議なメニュー」
「戦後まもない頃
加古川駅前の食堂で考案された
お箸で食べることのできる
洋食がルーツ」
だそうだ。
ご当地キャラクターもあって
名前は
かっつんとデミーちゃん↓
70年以上
親しまれている
ご当地グルメ。
美味。
2023.05.25
播磨の絶滅危惧植物
平成中村座姫路城公演は
明後日の千穐楽へ向けて
ラストスパートです。
「当日販売の立ち見券を
7時間並んでゲットしました!」
「立ち見で4回観劇しました!」
地元の方から
メールを頂戴しました。
「姫路ゆかりの演目だから
絶対に見なきゃと思って」
とも仰って。
チケット売出しの数日後には
全席完売でしたから
有難いやら
忝いやら。
姫路の皆さまは
ふるさとならではのものを
大切にしたい!と
地元愛に溢れていらして
頭が下がります。
そう
先日訪れた好古園では
播磨地域の絶滅危惧植物を
なんと150種!
育てていらっしゃいます。
こちらは
『丁子草』
チョウジソウ↓
花を横から見ると
丁の字の形をしていることから
その名がついた
キョウチクトウ科の花です。
『天守物語』の幕開き
幻想的な場面を
思い出しました。
2023.05.24
定式幕の起源
昨日のブログで
『御座船 安宅丸』を紹介しました。
徳川幕府の御用船
『安宅丸(あたけまる)』を
モチーフにしたものですが
その『安宅丸』に
歌舞伎の定式幕の起源が
あると言われています。
寛永9年
安宅丸が江戸に入港する際
『木遣り歌』で音頭を取って
見事統率をはかったのが
初代猿若勘三郎
(=初代中村勘三郎)でした。
その時、お上から
褒美として拝領した
船の覆い(帆布とも)が
黒・白の配色だったそうで
のちに柿色を加えて
中村座の定式幕としたと
伝えられています。
今でも平成中村座の定式幕は
『安宅丸』ゆかりの色合いです↓
安宅丸つながりの
歌舞伎豆知識でした。
2023.05.23
亀蔵の休日
「平成中村座の休演日は
どう過ごしているんですか?」
お客様から亀蔵宛に
ご質問をいただきました。
個別返信は致しておりませんので
ここでオープン解答させてください。
10日は
#美術展ナビの取材でしたので
18日の亀蔵の様子です。
午後から新幹線で神戸へ。
神戸市立博物館にて
『ジブリパークとジブリ展』↓
海を見に
メリケンパークへ。
そこで見覚えのある船を発見!
以前は東京湾の
日の出桟橋から出航していた遊覧船。
徳川家光公の命令で造られた
巨船『安宅丸』をモチーフにした
その名も『御座船 安宅丸』。
2021年秋に
神戸へやってきたとのこと。
船内は
JR九州『ななつ星in九州』で有名な
水戸岡鋭治先生によるもの。
水戸岡先生は
鉄道ファン憧れの存在。
「乗りたかった〜
次回は必ず!」
ビールに誓った亀蔵です↓
2023.05.22
第九十八回 東をどり
昨日から新橋演舞場で
『東をどり』が開幕しました。
格調高い『三番叟』から始まった
芸者衆の踊りは
さすが芸の新橋♪
コロナ禍で
休止になったり
映像を取り入れたりの
3年間でしたが
パワーアップした舞台が
帰ってきました。
総合演出は
舞踊界の新鋭
花柳流五世宗家家元。
『元禄花見踊り』は
初代家元が
新富座のお披露目で振付けた
ゆかりの演目です。
幕間には
料亭のご主人・女将さんによる
立礼席が登場。
初日は金田中さんが当番で
お菓子は虎屋『青葉の露』
器は即全『色絵替り吉祥紋角皿』でした↓
料亭の折詰は
その美味しさに
思わず笑みが溢れます。
普段は
一見サンおことわりの
新ばし花柳界。
踊りを見て
お囃子を聴いて
料亭の味に舌鼓を打って
江戸文化に触れる
絶好の機会です。
第九十八回『東をどり』は
明日まで。
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