松島屋ないまぜ帖
2021.12.09
日本美術の3H
北斎、広重、そして巴水。
日本美術3Hとして世界で人気のある
川瀬巴水の作品展が新宿で開かれています。
27歳で鏑木清方の弟子になった川瀬巴水。
画家としては遅いスタートで、
岡田三郎助に洋画も学んでいます。
まるで寅さんの映画に出てくるような
旅愁を誘う構図もいいのですが
その色合い、グラデーションがまあ〜見事!
江戸時代の浮世絵の数倍の
手間がかかっています。
特に夕暮れから夜にかけての風情が
儚くて美しいのです。
戦後、海外では日本の版画がブームになり
今の電通さんが川瀬巴水に
日本経済や産業をPRするための
英語雑誌の表紙を依頼。
無理くり具合がキュートです↓
きっと清澄庭園から
イメージを膨らませたんですね(笑)↓
川瀬巴水の画力をいち早く見抜いて
買い求めていたのが
なんとあのスティーブ・ジョブズさん。
25点購入されたそうです。
世界を牽引したジョブズさんの
審美眼にも適った
川瀬巴水の作品展は
今月26日までSOMPO美術館にて。
1月7日からは大分市美術館へ巡回します。