松島屋ないまぜ帖

2021.12.03

日出づる処の天子展

高校生の頃に読んだ

山岸涼子先生の少女漫画「日出処の天子」。

  

その原画も見られるとあって

六本木のサントリー美術館へまいりました。

  

山岸先生のモノトーン原画の中に

蘇我と物部の戦闘シーンがあり、

逃げ惑う兵士に混って、・・・あれっ?

編集さん?アシスタントさん?の姿を発見!

山岸先生ったら、お茶目〜♪

原画を見る楽しみはこういう所にもあります。

こちらはポストカード↓

 

勿論、漫画の原画だけではありません。

「聖徳太子

日出づる処の天子」展は

大阪・四天王寺の名宝を中心とした展示です。

  

教科書に出ていた

二人の王子の真ん中に立つ聖徳太子像や

髪をミズラにした童形像

生涯を描いた絵伝などから

太子の足跡を辿ることができます。

  

そのお顔に注目してみますと

穏やかというより

眉間に皺を寄せた

厳しい表情が多く見られたのが

意外でした。

  

日本に仏教を根付かせた第一人者であり、

世界に目を向けた政治家でもあった聖徳太子、

日本という国をどう導いていくのか

その苦悩は、想像を絶するものだったに

違いありません。

 

 

「十七条の憲法」を読んでみたところ、

庶民向けというより

役人向けのメッセージの方が多く

現代にも通じる

政治の根本を見た思いです。

 

令和4年は聖徳太子没後1400年

百年に一度の節目の年。

展覧会は1月10日まで。

  

「日出づる処の天子

書を日没する処の天子に致す

恙無きや、云々」

隋書 巻八十一  東夷伝

  

        

  


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