松島屋ないまぜ帖

2021.11.03

第73回 正倉院展

奈良国立博物館の

正倉院展へ行ってまいりました。

東京からでも日帰りできるんです。

  

聖武天皇の遺品を光明皇后が東大寺に寄進し

正倉院の御物になっていることは

皆さまご存知の通りです。

  

73回目の今年は

特に文具が

見応えたっぷりでした

正倉院に伝わる17管の筆の中から

4本が展示。

筆先は芯となる動物の毛(兎や狸など)を中心に立て

その周りを紙(楮や麻など)で巻いて

を、数回繰り返します。

筆管は竹製で

まだら模様があるものは

「斑竹(はんちく)」と呼ばれています。

  

また絵入りの紙(絵紙)は

縦55センチ、横1メートルという大判で

飛雲や麒麟が描かれています。

この絵がおおらかで素敵!

  

お見せできないのが残念ですが

写経する役人が使っていた

絹のアームカバーや

スモックのように頭からスポッとかぶる

麻の作業着も展示されていました。

持ち主は高市老人と記されていて

仮病で仕事を休み

上司から呼び出された記録が残っている

と、図録に書かれていました。

  

なんだか微笑ましくって和みます〜。

1300年後に

まさかこんなことになるなんて

ご本人は思ってもみなかったでしょうね(笑)。

  

去年に続いて完全予約制でしたので

大混雑にはならず

ゆっくり拝見できました。 

ここ十年ほど伺っていますが

毎年特色があるのも

楽しみの一つです。

  

帰りに

安政2年創業の

京料理老舗のお弁当を買って

新幹線に乗り込んだところ

・・・爆睡(苦笑)。

  

帰宅後、

インストールした音声ガイドをBGMに

今年の正倉院展を振り返りつつ

お弁当を頂きました↓

  

 

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