松島屋ないまぜ帖
2021.09.29
吉祥寺には吉祥寺が無い?
昨日のブログの続きです。
スタッフの一人が
昨日の吉祥寺の画像を見て
「山門の大きな額は
“栴檀は双葉より芳し”の“せんだん”ですか?
文字が微妙に違いますが・・・」と。
全く気づきませんでした。
と言うより、私は読めませんでした(苦笑)。
「栴檀は双葉より芳し」の
「せん」の字は「木へん」ですが
吉祥寺の額は違います。
「だん」の字も旧字体でしょうか?
個人的にはお寺サンの名前が気になります。
「きちじょうじ」と読むのか
はたまた歌舞伎のように
「きっしょうじ」なのか。
そこで私、直接お寺さんへ電話しました。
昔とった杵柄!えへへ♪
電話取材、得意なのです。
まずお寺の名前は
「きちじょうじ」
武蔵野の地名、吉祥寺と同じ読み方です。
そもそも、このお寺サンの領地が武蔵野にあって
田んぼや畑で食糧を作っていて
本駒込の吉祥寺の土地だからね〜と
その名をつけたのが始まり。
だから武蔵野の吉祥寺には
吉祥寺が無いんだそうです。
そんな大量の食糧を何故に作っていたかと言うと
このお寺サンには、山門の額にある
「せんだんりん」と言う学問所があり
江戸時代には千人を越える大所帯で
まかないが必要だったと。
せんだんの文字の微妙な違いについては
「正直、よくわかりません」との事。
但し「受付の前に大きな栴檀の木がございますので
全く関係無い事は無いかと。
どうぞ見にいらしてください」と
電話で丁寧に説明してくださいました。
因みにその学問所が発展して
駒澤大学になったそうです。
本駒込の吉祥寺さま
ありがとうございます。
この場を借りて御礼申し上げます。
これでスッキリしました。
歌舞伎座「松竹梅湯島掛額」が
より楽しめそうです♪