松島屋ないまぜ帖
2021.09.28
点と点が線に・・・
お陰さまで九月大歌舞伎は昨日
無事に千穐楽を迎えました。
今日から早速
十月大歌舞伎の稽古です。
亀蔵が出演するのは
第三部「松竹梅湯島掛額」。
ざっくり、八百屋お七の話です。
「吉祥院お土砂の場」と
「四ツ木戸火の見櫓の場」。
「お土砂」は歌舞伎には珍しいアドリブ合戦、
難しそうとか高尚そうとか
歌舞伎の固いイメージを覆す
“品よく笑える歌舞伎”です。
そして「四ツ木戸〜」は
雪の降りしきる中
お七が火の見櫓へ登るシーンが見所です。
お七が恋い慕う相手は吉三郎。
二人の比翼塚がある文京区の吉祥寺↓
ところで吉三郎は
「吉三」と呼ばれますが
吉三と言えば
・・・・・・「三人吉三」?
私の中で点と点が線になった瞬間!
歌舞伎座宣伝部が教えてくれました。
なんと、吉三郎とお坊吉三は
同一人物だそうです。
皆さまはご存知でしたか?
「四ツ木戸」はもともと「松竹梅雪曙」という作品で
「三人吉三」もどちらも作家は河竹黙阿弥。
「三人吉三」の方が4年後に書かれたのです。
コクーン歌舞伎の
ドカ雪の「三人吉三」を思い出します。
火の見櫓のシーン
印象的でしたよね。
さあて今回の十月大歌舞伎は?
お七は尾上右近サン&吉三郎は中村隼人サン。
乞うご期待!