松島屋ないまぜ帖
2021.09.18
博多人形
博多人形は1600年(慶長5年)
黒田長政の筑前入国に端を発すると
伝えられています。
歌舞伎より数年先輩です。
きもの美人の人形をイメージなさる方が
多いかもしれませんね。
今日から始まる
『中村人形と太宰府天満宮』展の
チラシがこちら↓
着想は自由。
時代と共に変化することを是としている
博多人形の老舗、
中村人形は
1917年(大正6年)創業。
三代目の中村信喬サンに
日本伝統工芸展の会場で
ばったり!
見事、日本工芸会奨励賞を受賞されました↓
博多人形は素焼きに着彩が基本で
キラキラと宝石のような光を放つのは貝。
その厚さで発色が違う為
ミリ単位以下での創意工夫と
確かな技術力が作品の中に詰まっています。
信喬サンは天正遣欧少年使節を
ライフワークになさっていて
これまでに数々の賞に輝かれているのです。
三大歌舞伎のひとつ
『菅原伝授手習鑑』は
菅原道真公の物語。
菅公は言わずと知れた太宰府天満宮の御祭神で
国家の安寧と自身の潔白を天に祈るそのお姿を
信喬サン親子が製作されました。
『中村人形と太宰府天満宮展』
前期日程(〜12月7日)にて
福岡県太宰府天満宮の宝物殿で
展示されます。
後期日程は
12月11日〜来年3月13日です。