松島屋ないまぜ帖
2020年12月
2020.12.22
半月
なんとも愛らしいお菓子です。
その名は「半月」、
名前だけ聞くと和菓子なのですが、
ゴーフレット煎餅に抹茶と小倉の
クリームが入っていて、
この時期限定柚子風味もあり
和菓子に近い感じの洋菓子です。
鎌倉五郎というお店なのですが、
「歌舞伎の登場人物の名前に似てるなぁ」
と、いつも思います。
その名は鎌倉権五郎。
歌舞伎十八番「暫」の主人公。
実在の人物で、鎌倉の御霊神社が
別名・権五郎神社です。
今夜は半月。
月のうさぎ、見えるでしょうか?
2020.12.21
グレート・コンジャンクション
「グレート・コンジャンクション」で
雑誌の星占いコーナーは
盛り上がっています。
これだけ沢山、
あちこちに書かれていると
流石に気になってきました。
今夜397年ぶりに
木星と土星が大接近する
グレート・コンジャンクションだそうです。
もともとこの二つの星は、
地球から見ると
20年周期で接近しているのですが、
私が生きている間には、
こんな大接近は二度と見られないらしいのです。
そして「土の時代」は終わり、
「風の時代」に突入、
これから約200年続くと言われています。
「風の時代」
=「心の時代」
=「知の時代」
だとも。
つまり、
「物の時代」は
遠くへ行ってしまうのですね。
我が家の今年の目標は
「丁寧に暮らす」でしたが、
来年は
「つながりを大切に」。
新しい手帳(←書かないと忘れちゃう)に
どんな事を書き込めるのか、
ワクワクが止まりません。
2020.12.20
三囲神社
東京・隅田川沿いにある隅田公園を散歩。
平成中村座で毎日通ったところだから
懐かしい。
桜橋を渡って向島へ。
すぐに三囲神社。
みめぐり、と読む。
「法界坊」のニ幕目「三囲土手の場」で
ご記憶の方も多いかと。
土手の上に、鳥居の上の部分だけが
覗いて見えるあの場面。
その三囲神社で、
狛犬のように鎮座している
ライオン像を発見。
あれ?これ、どこかで見たような・・・。
調べたところ、かつて池袋三越にあった
ライオン像!
江戸時代、三囲という字が、
「三井の井を四角が守っている」と、
三越デパートの守護社になったという事。
今日は「デパート開業の日」。
晩酌のつまみでも買いに♪
2020.12.19
絵本のコンテスト
日本人、快挙です。
世界的な絵本のコンテストとも言える
「IBBYバリアフリー児童図書」
2021年選定図書に、
日本の絵本2冊が選ばれました。
IBBY=国際児童図書評議会は、
障害のある子ども達も
豊かな読書体験ができるよう
世界中から本を収集していて、
今回は、31か国から推薦された
194冊の候補作の中から
40冊が選定!
その内の1冊がこちらです⇩
「こくん」
村中季衣 作 石川えりこ 絵
亀蔵を応援してくださっている
石川えりこ先生。
読売新聞小説
「ばあさんは15歳」の
挿絵を描いていらっしゃった方、
といえば、「ああ!」と
わかっていただけるかと。
絵本は、来年イタリアで開催される
ボローニャ・ブックフェアでお披露目された後、
世界各国で紹介されます。
日本でも2022年3月から
国内巡回スタートです。
亀蔵も私も楽しみにしています。
最後に、石川えりこ先生から届いた
メッセージです。
「小さい階段を登る子どもの成長を
絵本に込めたいと、いつも思います」
2020.12.18
WELCOME TO TAKARAZUKA
坂東玉三郎サンが、
初めて宝塚歌劇の監修!
と聞いて、行ってまいりました
東京宝塚劇場月組公演。
日本物レビューを作・演出なさった
植田紳爾先生と長年のお付き合いが
おありだそうです。
タイトルは
JAPAN TRADITIONAL REVUE
「WELCOME TO TAKARAZUKA
ー雪と月と花とー」
洋楽で日舞を踊る宝塚の伝統ここにあり。
クラシックの名曲に乗せての群舞が
素晴らしく、見応えがあります。
そしてパーティドレスにも負けないお衣裳は、
黒地に金箔銀箔の着物で、
宝石のようにキラキラ瞬いて♪
雪と花と月をモチーフにした
ゴージャスな日本舞踊、
海外の方がご覧になったら
大喜び間違いなし!
舞台で使われていたお扇子は
スーベニアに!と人気が出そう。
圧巻だったのは、
愛しさと切なさが溢れていた
松本悠里サン。
昔から、宝塚で日本モノといえば
松本悠里サンでした。
宝塚で年齢はタブーなのですが、
お幾つ?と考えてしまうほど
可愛らしく見えるのも、
登場しただけで舞台の空気を変えるのも、
芸の力。
今作での退団が残念。。。
日舞や所作、化粧を教える指導者として
残って頂きたいなぁ。
もう1本は、
シェイクスピアの「十二夜」を
ベル・エポックのミュージカルに
仕立てた作品「ピガール狂騒曲」。
なのですが、長くなりましたので
今日はここまでにいたしますね。
やっぱり生の舞台はいいっ!です。
2020.12.17
江戸張子
12年前のちょうど今頃、
姉(春風亭一朝の嫁)が
プレゼントをくれた。
それが、これ↓
東京・谷中にある「いせ辰」サンの親戚筋
「いせそう」サンの江戸張子。
忠臣蔵の衣裳のように、襟に
「片岡亀蔵」
「招福寿丑」
の文字が入っている。
どことなく愛嬌があるのは
郷土玩具だからか。
全て手作り。
顔も首の太さも左右のバランスも
微妙に違う。
そこがまたいい。
お気に入り。
埃をはらって
綺麗にしてあげようとしたら、
ん?首の調子がイマイチかも・・・。
動くはずなのに、動かない。
「首が回らない」なんて、
ちと縁起が悪い(苦笑)。
新しく求める事にした。
今回の文字入れは・・・、
年末には仕上がってくるとの事、
楽しみ♪
2020.12.16
YOKOHAMAさんぽ
横浜が好きです。
去年のラグビーW杯以来、
久しぶりに訪れました。
エリアごとに雰囲気が違っていて
楽しみ方が多彩な街、横浜。
用事のついでに、ひとり黙々と
レトロ建物巡りのスタートです。
まずは、横浜赤レンガ倉庫↓
モミの木の大きなツリーが飾られ、
クリスマスマーケット開催中(25日迄)。
湯たんぽを2つ、買いました。
赤レンガ倉庫を背に、
みなとみらい線日本大通り駅に向かって
歩くと、クイーンの塔(横浜税関)↓
キングの塔(神奈川県庁)↓
ジャックの塔(横浜市開港記念会館)↓
クイーンにキングにジャック、
それぞれの建物の特徴を捉えて、
しかもシャレた呼び名です♪
空が広くて映画のセットのような街並みの
YOKOHAMAさんぽ。
誰とも喋らず、小1時間で気分転換。
2020.12.15
しぶこ、頑張れ!
今日は寝不足。
しぶこの優勝がかかった
全米オープン最終日をTV観戦したから。
2番ホールで木に当てた時より、
5番ホールの方が
ヒヤッとさせられた。
表情がスッと変わったから。
でも無事にパーセーブ。
精神力、強いなぁ。
閑話休題、
韓国のキム・ジヨン2選手、
先月見た映画のタイトルが
同じだった。
「82年生まれ、キム・ジヨン」
本当に多い名前なんだ、と
実感する。
閑話休題2、
未明にお酒は飲まない。
伊賀の稲葉直人サンの器に
福岡の「万」サンのお茶を入れて。
心の底からあったかくなる。
そして4時に就寝。
起きたら4位になってた。残念。
でも、本当に上手いんだと、改めて思った。
半端ないラフに打った球を、
これでもかこれでもかと
次々攻略していく。
日本人初優勝の日は近い。
2020.12.14
ふたご座流星群
昨夜10時頃、
ふたご座流星群を見ようと
うちのバルコニーから
夜空を見上げてみた。
寒いわ、明るいわで、
すぐに諦めた。
昼間、歌舞伎座スタッフから
「長野からのYouTubeがおすすめですよ」と
情報を入手していた嫁。
TVの大きな画面をモニターがわりにして
YouTube配信に切り替える。
おおっ!流れてるっ!
流れ星が結構な頻度で、映ってる。
「ジェミニ〜♪双子座の恋人たぁち〜♪」
双子座といえば、この曲でしょう!
昭和のポップスが大好きな僕が歌うと、
「星屑のすて〜え〜じ〜♪」
地元出身チェッカーズ推しの嫁が
すかさずかぶせてくる。
⇧亀蔵秘蔵コレクションより⇧
注*白いレコードは限定盤
通称ミルキーレコード
そうこうするうちにYouTube画面が真っ白に。
雲に覆われたようだ。
他の場所からの中継をリサーチしてみる。
画質の違いか、流れ星が、流れない。
僕の頭の中では、
2016年12月の歌舞伎座筋書きの表紙、
中出信昭先生描き下ろし「大星夜」の
星空が広がっている。
2020.12.13
正月事始め
今日は、「正月事始め」の日。
京都では
「おことうさんどす」
=お事が多いですねぇ、と
挨拶が交わされますが、
東京では、まず聞かない言葉です。
年末は時間のスピードが速くなりますから、
できる事は何でも、早め早めに
済ませておくのが肝心です。
我が家で一番にする事は、
「末広」。
お正月用の「飾り扇子」を玄関に設え、
何事も末広がりになるよう縁起を担ぎます。
ここ何十年も、暮れに
京都の宮脇賣扇庵サンが届けてくださる末広。
今回は絹地に南天の絵が描かれています。
南天は、「難(なん)を転(てん)じる」。
南天の実の一つひとつ、
葉っぱの一枚いちまいが
表情豊かに色付けされた芸術品です。
来年は、日本中、いえ世界中で
災い転じて福となり、
笑顔が溢れる一年となりますように。