松島屋ないまぜ帖
2024年12月
2024.12.28
江戸押絵羽子板
弊所へ江戸押絵の羽子板が到来。
早速玄関に飾りました。
ぷっくりとした
江戸押絵の羽子板の柄は
来年の干支と
芸事の神様・弁天様の
必須アイテムである琵琶です。
羽根つき=羽子板は
「厄を跳ね除ける」と言われ
コマ回し
凧揚げ
かるたと並ぶ
お正月遊びの一つ。
ムクロジの種子に羽根をつけたものを
羽子板で打ち合い
落としてしまったら
顔に墨で✖️をつけていたのは
もう半世紀も前のことです。
2024.12.27
歌舞伎NEXT→古典歌舞伎
昨日、新橋演舞場
『朧の森に棲む鬼』が
千穐楽を迎えた。
応援してくださった方
支えてくださった方
全ての方に
御礼申し上げる次第にございます。
年末でお忙しいだろうに
お時間やりくりしてくださった皆さま
本当に有難うございました。
ン十年ぶりに会う高校の同級生が
大勢来てくれたのも
嬉しかったなぁ。
今日から初春歌舞伎の稽古が始まる。
58年ぶり!
仇討ちまでの通し狂言
『彦山権現誓助剣』。
歌舞伎NEXTから古典歌舞伎へ。
この振り幅の大きさが
歌舞伎の魅力でもある。
是非ともこちらも
ご高覧頂きたい。
初日は1月5日(日)
初台の新国立劇場中劇場にて。
2024.12.26
ジャイアンツの日
1934年12月26日
日本で初めてプロ野球の球団ができた。
現在の読売ジャイアンツの前身である
大日本東京野球倶楽部が誕生した。
なので今日は
ジャイアンツの日。
来年の読売巨人軍カレンダーの袋には
しっかり
“1934”と明記されている。
カレンダー本体の表紙は
今年の胴上げシーン!
セ・リーグ優勝の時の↓
そもそも
アメリカ大リーグの
選抜チームと戦うために
全日本チームが作られ
そのメンバーから
沢村栄治選手や三原修選手など
日本人を中心に
19人で結成されたとか。
野球殿堂博物館には
当時のポスターが
保管されている↓
ベーブ・ルースっ!
しかも右からっ‼︎
2024.12.25
ブルジョワ
1911年12月25日は
ルイーズ・ブルジョワの誕生日。
巨大な蜘蛛のブロンズで
知られる彫刻家ブルジョワ。
『ママン』は
世界9ヶ所に設置されていて
その一つが六本木ヒルズにある↓
今、日本で
27年ぶりの回顧展が開かれている。
パリで生まれた彼女は
ソルボンヌ大学で数学を学んだが
母親を亡くした後
アーティストになることを決め
美術学校へ。
注目されるようになったのは
実に70歳を過ぎてから!
高松宮殿下記念世界文化賞も
受賞。
98歳で亡くなるまで
3人の子どもを育て
彫刻
ドローイング
絵画
インスタレーションなど
数多くの作品を
世に送り出した。
逆境を生き抜いた
「サバイバー」だと
自分のことを
考えていたという。
災いをチャンスと捉える
強い意思。
見習いたい。
2024.12.24
イルミネーション&マリオ
昨日は『朧の森〜』終演後
#美術展ナビの取材で丸の内へ。
日暮れを待たずに
イルミネーションが始まっていた。
平日だけど賑わっており
見慣れた丸の内仲通りが
華やいで見える。
スーパーマリオの
スタンプラリー発見!
だから家族連れが多かったんだと
納得。
今夜はクリスマスイヴ。
いずれもさまに幸多かれ!
と祈念。
2024.12.23
BS松竹東急のご案内
BS松竹東急の番組の紹介です。
今月28日(土)12:30〜
歌舞伎傑作選
『黒手組曲輪達引』が放送されます。
©︎松竹 2006年5月團菊祭より
「くろてぐみくるわのたてひき」
と読み
通称『黒手組の助六』と
呼ばれます。
皆さまご存知
歌舞伎十八番『助六』の
パロディバージョンで
河竹黙阿弥の作品です。
写真の左は尾上菊五郎サン
右は中村雀右衛門サン
亀蔵は朝顔仙平のお役。
年末はどなた様も
ご多用かと存じますが
時には休憩も必要です。
BS契約なさっているお宅でしたら
無料でご視聴いただけます。
2024.12.22
しめ縄飾り
例年、歳の市で求めたり
田舎から送ってもらったり
花屋サンに注文したりする『しめ縄飾り』
今回はどうしようかと思っていた矢先
東京ミッドタウンで
そのものズバリの展覧会に遭遇。
『しめ縄飾り』には
いろんな形があり
それぞれに
願いが込められていることを知る。
写真の右は『えび締め』
古代中国で結界として
家の門に飾られていた
『注縄』のバリエーション。
海老は腰が曲がっているため
長寿を表す縁起もの↓
写真の左は『めがね』↑
見通しが良いことから
交通安全祈願として
自動車につけるそうだ。
そしてこちらは
繁栄、長寿、多幸を願う吉祥紋
『宝結び』↓
『鶴』も縁起物の筆頭。
つがいになると生涯相手を変えないことから
夫婦円満や健康祈願に↓
作者は上甲 清さん。
農業の傍ら
しめ縄職人もなさっているそうだ。
会場には
しめ縄作りの道具も
展示されていて
手仕事の温もりが感じられる。
日本文化は
祈りの文化なんだと
改めて思った。
2024.12.21
2024年 報道写真展
今年も残すところ10日となりました。
この一年を写真で振り返る
2024年 報道写真展が
日本橋三越で開かれています。
会場には
東京写真記者協会に所属する
写真記者によって撮影された
およそ300点の写真が展示されています。
今年の大きな話題の一つが
オリンピックでした。
2大会連続で金メダルに輝いた
スケートボード男子ストリートの
堀米優斗選手の写真からは
強打した腰を真っ赤にしながらも
一瞬にかける集中力と
緊迫感が伝わってきます↓
男子体操や
男子バレーなど
真夜中まで応援した
オリンピックの思い出が
よみがえってきます。
2024年 報道写真展は
日本橋三越で
明日12月22日までですが
その後
銀座三越へ巡回します。
12月27日から
来年1月6日まで
入場は無料です。
2024.12.20
一陽来復守
明日12月21日は冬至。
子どもの頃から年に一度この日だけ
家の中で
ぴょん!と飛び上がる
母親の姿を何度見たことだろう。
高田馬場にある穴八幡宮で
冬至から節分まで授与される
『一陽来復守』は
立体的で独特な形。
商売繁盛や金運上昇に
ご利益があるとか。
前の晩からそわそわし
いつもは寝坊なくせに
朝のうちに出かけて
お守りを頂いてくる母。
冬至が終わって日付が変わる
夜中の12時ちょうど
お守りの裏に糊をつけて
茶の間の高い所に貼るまでが
一連の儀式。
背伸びぐらいじゃ足りなくて
年甲斐もなく
ぴょん!
なのである。
普段は着物で
しずしずとしているのに
思いっきり飛び上がっているのが
子ども心に可笑しかった。
『一陽来復守』があるのは
穴八幡サン公式サイトによると
全国で唯一なのだそうだ。
2024.12.19
歌舞伎NEXT
新橋演舞場で公演中の
『朧の森に棲む鬼』は
歌舞伎NEXT“第二弾”です。
最初の歌舞伎NEXTは『阿弖流爲』なのですが
今月末まで
歌舞伎オンデマンドで配信中です。
いのうえ歌舞伎にどっぷり浸かるもヨシ
リアル上演中の『朧の森〜』と
見比べるもヨシ。
7日間のレンタル期間内は
何度でもご覧いただけます。
- 1 / 3
- 次のページ »