松島屋ないまぜ帖
2023年12月
2023.12.11
ミッキー
1982年12月11日に
ビルボードナンバーワンに輝いたのは
トニー・ベイジルの『ミッキー』↓
(亀蔵レコードコレクションより)
かつて歌舞伎座で
この曲が使われた事がある。
今から20年前。
2003年5月の團菊祭
夜の部『初霞空住吉』。
通称かっぽれ。
音羽屋のお兄さんから
「今、流行りのチアをやったらどうだ」と
勧めてもらい
菊五郎劇団のメンバーが
日体大の先生から
本格的な指導を仰いだ。
その時の曲が
『ミッキー』で
音源はまさにこのレコード。
ボクが
ゴリエならぬカメ江となり
歌舞伎座史上最高の
ブロマイド売上を記録した。
おっと懐かしさのあまり
横道に逸れてしまった。失礼。
『ミッキー』は
僅か1週のみのトップだったが
そのミュージックビデオは
世界に強烈なインパクトを与え
歌舞伎の歴史に
新しい1ページを加えた。
2023.12.10
永遠の都ローマ展
会期終了間際ギリギリセーフ!
東京都美術館『永遠の都ローマ展』へ。
世界で最も歴史の古い
カピトリーノ美術館から
奇跡の初来日
『カピトリーノのヴィーナス』は
複製ではなく本物。
ミロのヴィーナス
メディチのヴィーナスに並ぶ
古代ヴィーナスの傑作。
2世紀の大理石の作品で
欠損もなくほぼ完璧な状態!
どれだけの思いで
守ってきたのだろう。
目頭が熱くなる。
一ヶ月ぶりの美術館。
60オーバーのおじさんは
ヴィーナスのお尻を
ひたすらデッサンしてるし
人を押し除けてでも
一番前で見たい人がいるし(苦笑)で
人間模様を見るのも楽しかった。
2023.12.09
ドラクエモンスターズ
小倉から東京へ戻ってきて
初のスタンプラリー。
今回は地下鉄関係ナシ笑。
タイトルちょっと長め。
「ドラゴンクエストモンスターズ3
✖️日本橋
モンスターカーニバル」
要は日本橋で
ドラクエのモンスター集め。
5箇所巡るのだが
途中にオブジェや
フォトパネルがあって
楽しい。
スタンプラリーシートが
秀逸♪
更に集めたスタンプを配合させて
新しいモンスターを生み出す。
サクッと回って20分。
ドラゴンクエストモンスターズ25th
記念ステッカーをもらった。
鳥山明先生のキャラクター
可愛い♫
2023.12.08
ブルーベリー咲く
ブルーベリーの
葉っぱの紅葉を楽しもうと
飾っていたところ
枝についていた小さな蕾が
どんどん膨らんで
いつの間にか
可愛らしい花が咲きました。
スズランに似た
ベルのような形です↓
ブルーベリーの花言葉は
たくさんあるのですが
その中の一つが
『思いやり』。
日本文化の中には
『思いやり』が
そこかしこに溢れています。
自分の都合ばかりではなく
相手の立場や思いを
慮ることの大切さを
日本文化は教えてくれます。
みんなが穏やかな気持ちで
明るく過ごせますようにと
祈る年の瀬です。
2023.12.07
小倉城公演ブロマイド発売中
平成中村座小倉城公演の
ブロマイドができました。
通販サイト『松竹歌舞伎屋本舗』にて
販売中。
亀蔵ブロマイドは
042〜067まで。
1枚¥600(税込)。
皆さまの思い出の写真を
見つけていただけましたら
幸いです。
2023.12.06
サンタクロース
今年もこの日がやってきた。
倉庫からクリスマスグッズを持ってきて
飾るのが毎年の仕事。
先月、小倉で入手した
リンツのアドヴェントカレンダーが
今年の新入り。
毎日、日付の入った小窓を開けて
中のチョコレートを
アテに嗜んでいる。
ちなみにリンツは
リンドールが好きで
全種類制覇済み。
今日は『聖ニクラウスの日』
サンタクロースの元になったとも
言われている。
あ、
クリスマスカードに
サインを入れなきゃ。
2023.12.05
法界坊
『月イチ歌舞伎』と称して
月ごとにシネマ歌舞伎が
全国の(限られた)映画館で
上映されているのを
ご存知だと思うが
今月の演目は
『法界坊』。
1回目の平成中村座や
2回目のニューヨーク公演でも上演した
メモリアル的な作品。
この月イチ歌舞伎は
上映期間が短い。
明後日までなので
お近くの映画館をチェックして
頂きたい。
『法界坊』は
『隅田川続俤』という
古典歌舞伎なのだが
平成中村座では
もっと古い台本を
串田監督が再構築。
“モア古典”歌舞伎である。
「古典を大事にしたい」
というのが口癖だった
十八世中村勘三郎サンの
今日は祥月命日。
2023.12.04
十二月大歌舞伎
十二月大歌舞伎の幕が開きました。
亀蔵は第三部『天守物語』に
出演しています。
*ここからはネタバレあり
ご注意ください。
大きな舞台の奥一面
ホリゾントの
グラデーションがとにかく美しく
刻々と移り変わる色合いが
幻想的。
音楽も厚みが増しています。
そして玉三郎サンの亀姫の
可愛さったらっ!
七之助サンとの2ショットが
眩しくて‼︎
しっかり目に焼き付けてください。
舞踊『猩々』も見応えあり。
猩々の二人は
同じ振り付けですが
流派の違いが浮き出て
面白いです。
因みに第一部に出演の
初音ミクさんは
楽屋がちゃんとあります↓
第二部『俵星玄蕃』は
忠臣蔵外伝で
この時期にぴったり♪
令和5年の暮れは
バラエティー豊かな
歌舞伎座でお楽しみ頂けましたら
幸いです。
2023.12.03
来年のカレンダー
今日は『カレンダーの日』。
来年のカレンダーが
続々と手元に届いている。
毎年楽しみに拝見しているのが
美濃歌舞伎博物館の。
表紙はこちら↓
ご当地は
地歌舞伎が盛んで
カレンダーは
子どもたちの
活動記録でもある。
裏表紙はこちら↓
ブロマイドのような
上演写真だけでなく
舞台裏や
準備風景も入っているのが特徴で
子どもたちの懸命さや
芝居の楽しさが伝わってくる。
日本の文化の一つ
地歌舞伎。
全国各地に残っている
芝居小屋と共に
次の世代へ繋いでもらいたいと
願っている。
2023.12.02
箒庵忌
創業350周年を迎えた
日本橋三越本店。
「越後屋」
↓
「三井呉服店」
↓
「三越呉服店」
↓
「三越」と
その名前が変わる中
店頭現銀掛け値無しから
デパートメント・ストアへと発展させた
立役者のひとりが
高橋義雄氏です。
大福帳を西洋式帳簿にしたり
座売りの一部を
商品陳列販売にしたりして
今の百貨店システムの原型を
作り上げました。
その高橋先生の87回忌が
昨日、東京・護国寺で営まれました。
水戸藩士の家に生まれ
新聞記者から実業家へ転身。
引退後は茶人として活躍され
別名は『箒庵』そうあん。
名物茶器・茶入の
蒐集だけでなく
『大正名器鑑』や
『東都茶会記』の
編纂でも有名で
青山の根津美術館では
企画展が開かれたことも。
箒庵忌法要に続いて
熊倉功夫先生の講演会が行われ
茶道界への貢献など
ご遺徳が偲ばれました。
添え釜として設けられた
立礼(りゅうれい)席は和やかで
参列者が
その見事なお道具類に
見入っていました。