松島屋ないまぜ帖
2023年12月
2023.12.21
この願い
♪この願い〜♪
ディズニー100周年記念映画
『ウィッシュ』を拝見↓
『アナと雪の女王』スタッフによる
ドラマティックな作品。
ミュージカルだから
音楽が素晴らしい!
同時上映の短編映画が秀逸。
『ワンス・アポン・ア・スタジオ
ー100年の思い出ー』
ディズニーのレジェンドキャラクターたち
総出演!
ファンにとって
夢のような時間。
そして更に
『ウィッシュ』公開記念
東京メトロスタンプラリーで
限定クリアファイルをゲット↓
なんと先着10,000名!
さすがディズニー
太っ腹っ!
2023.12.20
河竹黙阿弥展
「“えんぱく”って
行かれたことありますか?」と
浮世絵のカレンダーをいただきました↓
「えんぱく」とは
早稲田大学
坪内博士記念演劇博物館のこと。
早速スタッフ研修してまいりました。
幕末から明治の歌舞伎界で活躍した
河竹黙阿弥の展覧会が
没後130年という節目で
開催されています。
黙阿弥は
1816年日本橋で生まれ
19歳で鶴屋南北に弟子入り。
27歳で初めて序幕の台本を書き
1893年78歳で亡くなるまで
多くの作品を
世に送り出しました。
後に坪内逍遥から
「江戸演劇の大問屋」
と言われるほどでした。
館内撮影禁止のため
お見せすることはできませんが
国立劇場との共催で
台本や錦絵など
様々な資料が展示されていて
直筆の書や愛用の硯など
貴重な品も。
視聴スペースから
「菊之助サンの声が聞こえる!」
と思いきや
昭和62年国立劇場『四千両』の
映像資料で
声の主は
当代の菊之助サンではなく
お父様の七代目菊五郎サンでした。
あまりにそっくりで驚きました。
早稲田大学の南門から入って直進すると
銀杏並木の先に
“えんぱく”があります。
入場無料です。
2023.12.19
満員御礼
今週土曜日
相模女子大学
日本学国際研究所開設にあたっての
特別講座に登壇する亀蔵です。
一般の方も受講可で
事前のお申し込みが必須ですが
先週末の時点で定員を上回っており
募集を早めに終了しました。
「〆切までまだ間があるよね〜」
と思っていらした方には
すみません。
『新作歌舞伎を創る喜び
体感する楽しみ
〜歌舞伎俳優
片岡亀蔵さんに聞く〜』
相模女子大学は
相模大野駅北口から
キャンパス通り→
女子大通りと
歩くこと約10分です。
2023.12.18
出しゃ売れる
1982年アメリカで
クリスマスシーズンの音楽界を賑わせたのは
ダリル・ホールとジョン・オーツの
『マンイーター』↓
ホール&オーツにとって
この年、2回目の
ビルボード1位。
音楽が映像ありきになり始めた頃。
イギリスのクオリティに
アメリカも追いつき追い越せ!
の時代。
何故かジョン・オーツは
ノースリーブのTシャツが大好き。
2023.12.17
メロス4冊
作家・太宰治ゆかりの三鷹跨線橋が
老朽化のため解体されるにあたり
渡り納めイベントが
今日まで開かれているという。
三鷹に住んで
執筆なさっていたんだぁ。
代表作の一つ
『走れメロス』は
我が家に4冊ある↓
短編集だから
抱き合わせの作品が
それぞれ違う。
漫画が表紙の角川つばさ文庫を
めくってみた。
『トカトントン』の
ルビが気になる。
“羽左衛門”に
“はねざえもん”と振ってある。
そこは
“うざえもん”にして欲しいと
歌舞伎関係者のひとりとして思う。
岩波文庫と新潮文庫は
学校の副読本だった?
ところどころに
手書きの赤線が。
文春文庫は
解説の構成が独特で
お気に入り。
このシリーズは全て揃えている。
そんなこんなで
本が増えすぎて
ついに
床への侵食が始まった苦笑。
今年も残すところ半月。
本棚の整理に
取り掛からなくてはならない。
微妙に違う内容の本を
全て保管しておく?
それとも
一旦全部捨てて
必要になった時
また買う?
いやいや
SDGsの時代ですよ。
そんな勿体無い事
できませんよ。
う〜ん。。。
ひとまず全て
モトの場所へ戻した。
こんなこっちゃ
“こんまりサン”に叱られる。
「写真と本は後回し」が
片付けのセオリーだそうだ。
2023.12.16
ひとりキュビスム
国立西洋美術館で開催中の
『キュビスム展 美の革命』へ。
ピカソ
ブラック
シャガールなどの
絵画あり彫刻ありで
東京では
50年ぶりの大キュビスム展だそう。
パブロ・ピカソ『女性の胸像』↓
フェルナン・レジェ『縫い物をする女性』↓
キュビスムのキューブは立方体。
昔はキュビズムって言ってたけど
・・・ま、いっか。
この展覧会のチケットは
ネットで買った。
一般2,200円の観覧料に
300円プラスしたら
QRコードが二つきた。
一つは入場用で
もう一つはおまけのステッカー用↓
ひとりキュビスムが楽しめる。
なんだか“福笑い”みたい笑。
2023.12.15
ウェス・アンダーソンすぎる風景展
人気映画監督ウェス・アンダーソン氏を
ご存知だろうか。
乾いた作品を撮ることで有名な監督で
俳優の台詞や表情は
いつも淡々としていて
決して熱くならない。
背景は
シンメトリー(左右対称)な構図で
ポップな色合いが特徴。
そのウェス・アンダーソン的な写真が
今、SNS上で
ブームになっているらしい。
Instagramのコミュニティーは
185万人だそうだ。
その中で特に
“ウェスすぎる風景“が、今
渋谷ヒカリエホールで
展示されている。
驚いた。
まるでウェス本人が
世界各国を旅して撮ったような写真に
埋め尽くされていた。
会場内、写真OK。
ボクのイチオシはこちら
飾り窓から覗くビーチの風景↓
水平線をこの位置に持ってくる
センスが凄い。
こちらの車窓もなかなか。
窓の外の風景が
まるで作り物みたいで
笑ってしまった↓
実は
歌舞伎座も登場!
シンメトリー好きな方には
たまらない写真展。
会場の作りも洒落ている。
今月28日まで。
2023.12.14
石切梶原@菊之助サン
初台での初めての初春歌舞伎!
初物尽くしで話題となっている
『梶原平三誉石切』
尾上菊之助サンの
扮装写真ご覧になりましたか?
©️国立劇場
通称『石切梶原』の主役
梶原平三景時は
歌舞伎通の間で
“家によって型が違う”ことで
知られています。
中村吉右衛門サンの播磨屋型
市村羽左衛門サンの橘屋型
中村鴈治郎サンの成駒家型
などございまして
同じ演目でも
演者によって
表現方法が違うという点も
歌舞伎の魅力の一つかと。
亀蔵は
剣菱呑助役で出演。
どうぞいろいろな座組で
ご高覧いただきたく存じます。
チケットの一般発売が始まりました。
良いお席はお早めに。
©️国立劇場
2023.12.13
煤払い
今日は
一年分の煤や埃を掃除する
『煤払い』
『煤掃き』の日です。
慶安三年(1650年)
江戸城の煤払いが
12月13日に固定されたため
庶民の間でも
それを見倣ったそうで。
江戸の芝居町である
猿若町の煤払いの様子を
三代目豊国が描いたのが此方↓
「冬の宿 嘉例の寿々はき」東京都図書館所蔵
煤払いになくてはならないのが
“煤竹”。
煤竹といえば
『忠臣蔵』で
赤穂の浪人・大高源吾が
“煤竹売”に扮していたのを
思い出される方も多いはず。
討ち入り前夜の
「あした待たるるその宝船」
の件です。
さてこの浮世絵
よ〜く見ると肝心の
煤竹が見当たらず。
ということは
作業が全て終わった後
という設定ですね。
御重に入った
握り飯やお煮しめが
振舞われています。
「すすはき」の「す」の字に
「寿」という漢字をあてて
おめでたい風情です。
今年、東京の神田明神では
ロボット掃除機が
初登場。
これも時代なのでしょう笑。
2023.12.12
りびんぐでっどイン江戸〜♫
歌舞伎オンデマンドで
『大江戸りびんぐでっど』配信中。
歌舞伎好きの方には言わずと知れた
宮藤官九郎監督
書き下ろしの新作歌舞伎で
後にシネマ歌舞伎となった“アレ”。
思い起こせば
歌舞伎座“閉場”記念公演だった。
オープニング、
干物兄弟の奇想天外なやり取りに始まる
この芝居は
やがて身体のあちこちから血を
滴らせた役者たちが
舞台を埋め尽くし
8ビートのダンスナンバーで
モブ化する。
最前列の上品なご婦人は
隣のお孫サンらしき少女を連れ
途中退場。
早かったなぁ。
通称クドカンさんは
ああ見えて(失礼っ)
実は社会派。
抱腹絶倒とも言える
絵空事の歌舞伎の中に
しっかりと派遣問題を
浮かび上がらせている。
ボクら歌舞伎役者にとっては
8ビートのダンスナンバーが
この上なく大変だった。
嘘だと思われたら
実際に踊ってみて欲しい。
歌舞伎オンデマンドによる配信は
何度ご覧になっても料金同じ。
いつでもどこでも
歌舞伎オンデマンド。
まずは予告編から!