松島屋ないまぜ帖
2023.02.16
佐伯祐三
一度見たら忘れられない絵。
佐伯祐三の『郵便配達夫』。
大阪で生まれ
東京美術学校を卒業し
パリで挫折と栄光を味わい
日本に一時帰国するも
再びパリに戻って
僅か30歳という若さで
一生を終えた佐伯祐三。
次々と画風を変える器用さ。
愚直なまでに
風景や人物を
真正面からとらえ続ける不器用さ。
圧倒的な画力。
何かに取り憑かれたような迫力。
フランスの街並みが得意な
小洒落た画家だと
勝手に思い込んでいた。
が、さにあらず。
佐伯祐三の絵から迸る
“気”に
初めて気付いた。
東京ステーションギャラリーにて
4月2日まで。
その後
大阪中之島美術館へ巡回。