松島屋ないまぜ帖

2022年06月

2022.06.10

たちきり

先日、古今亭菊之丞師匠の落語

『立切り(たちきり)』を拝聴。

  

江戸時代

花街では

“お線香”が時計代わり。

  

芸者の花代を

線香の立切る時間で計る。

  

いわゆる“延長”の時は

客が「もう1本!」と

追加で頼むというシステム。

  

東京国立科学博物館に

その線香時計が

展示されていた↓

  

今日は『時の記念日』。

  

2022.06.09

サイフォンのコーヒー

お茶好きを公言して憚らない我が家ですが

コーヒーも大好きです。

  

普段は紙フィルターを使って

ドリップで淹れています。

  

亀蔵は、東京大丸に入ってる

イノダコーヒーが好きで、

私はハリオ。

1921年創業

耐熱ガラスメーカーのHARIOが

コーヒ豆も取り扱っているのです。

  

時々、六本木の

直営カフェにお邪魔します。

オーダーは決まってサイフォンコーヒー。

週末、ブランチに出かけること多し。

  

  

どうしてこんなに美味しいのでしょう!

特にコーヒーの温度が下がる

2杯目が最高♪

  

お店でサイフォンを売っているので

買って帰りたくなります。

9,900円・・・ちょっと頑張ったら

手が届く範囲。

  

が、このガラスの丸いフォルム、

中をピカピカに洗うのは

相当な手間がかかるはず。

  

お道具類もこまごましてるから

きっとお手入れが大変。

台所の隅で埃を被る予感が・・・。

  

で、いつも挫けるのです。

これを何回繰り返したことやら笑。

  

窓際の席に座ると

ガラスに汚れひとつ無く

まるでテラスカフェのよう。

この緑もご馳走♪

  

やっぱり

スタッフさんに

間違いなく美味しいコーヒーを

淹れてもらうことにしま〜す。

2022.06.08

夢介千両みやげ

昨日は東京宝塚劇場で

雪組公演を拝見しました。

  

『夢介千両みやげ』は

タイトルからご想像の通り日本もの。

  

原作は山手樹一郎とあります。

調べてみると

長谷川伸先生の門下でした。

 

歌舞伎では

『刺青奇偶』や『一本刀土俵入』が

長谷川作品です。

笑いあり、涙ありの

人情時代劇の王道。

  

今回の脚本・演出は石田昌也先生。

雪組トップの彩風咲奈サンが

小田原から江戸に出てきた

お百姓の倅という設定で、

悪い人がほとんど出てこない

楽しい芝居でした。

宝塚の生徒サンって

本当に器用ですね〜!

着物をサラッと着こなして。

  

時代劇の次は

休憩を挟んで

ショー『Sensational!』

バリバリ踊って歌って

ひととき夢の世界へ

誘ってくれます。

  

舞台と客席に一体感♪

呼吸というか、気というか

2000人が集中する瞬間が

たまりません。

  

2022.06.07

パンドラの鐘、開幕♪

数時間前、初日、無事終了。

ホッとした。

  

スタンディングオベーションの

カーテンコールは、

通常歌舞伎には無い。

  

作者の野田さんと

演出の杉原さんも

拍手喝采の中、ステージへ。

  

蜷川幸雄さんの

七回忌にあわせての

『パンドラの鐘』。

  

お墓まいりもさせてもらった。

  

プログラムの表紙は

写真家の蜷川実花さん↓

  

現代劇なので、歌舞伎とは

台詞の組み立て方が違う。

  

野田戯曲の場合

台詞は後のち

回収されることが多い。

  

楽しみつつもしっかり聞いて頂くと

後で繋がって

あ〜なるほど!と

膝を打ちたくなるはず。

  

ちなみに、今日は開演前

こんなスペシャル弁当が配られた↓

何故に“猫”のイラストなのかは

舞台をご覧になってのお楽しみ♪

2022.06.06

魔除けの紫陽花

今年は淡交社サンの『淡交テキスト』に

拙文を書かせて頂いていて、

折り返し点にまいりました。

  

実際のところ

私自身の学びが多く、

淡交テキストでも

ちょこっと紹介したのですが

『吊るし飾り』なるものに

初チャレンジ。

  

『魔除けの紫陽花』です。

  

  

準備するものは

・紫陽花の切花

・半紙2枚

・紅白の水引

  

紫陽花の茎を半紙で包んで

紅白の水引で結び

軒先や玄関に吊るします。

  

六月の六のつく日に

吊るし始めると良いそうで

夜が明けたら!と

スタンバイ中(笑)。

  

紫陽花の多くの「目」が

邪気を払ってくれるそうで

家内安全、商売繁盛♪

 

今日はシアターコクーン

『パンドラの鐘』

初日です。

2022.06.05

JINー仁ー

スーパージャンプに連載されていた

医療時代劇漫画「JINー仁ー」。

  

その作者、村上もとか先生の

デビュー50周年を記念した展覧会が

昨日から始まりました。

  

等身大?の南方先生と肩が組める♪

フォトスポットがあります↓

  

「JINー仁ー」は

コロリが流行した

江戸時代の終わりへ

現代のドクター(南方先生)が

タイムスリップして・・・

というのがコンセプト。

歌舞伎のシーンもあります↓

 

  

原画は

もとか先生セレクトで、

なんと!

スペシャルメッセージ付き♪ 

  

「龍ーRONー」や

「六三四の剣」など

代表作の原画だけでなく、

お仕事の様子も

パネルで拝見できます↓

 

手書きのご挨拶文↑

  

全て写真撮影OKで、

もとか先生の

お客様を楽しませよう!

というお気持ちが

至る所に

溢れていました。

  

弥生美術館で9月25日迄。

今月から事前予約不要です。

  

2022.06.04

名画には名曲あり

先週金曜日から公開中

トム・クルーズ主演

『トップガン マーヴェリック』

  

  

トムは戦闘機を自前で持ってて

稽古熱心らしい。

流石、世界のトム・クルーズ!

  

主要キャストは全員

本格的な訓練を受けて

映画に臨んだというから

大したもんだ。

  

今回の製作費は

$ 152,000,000

アメリカと日本同時公開で

興行成績ぶっちぎり。

      

前回の『トップガン』は

1987年1月22日16:40〜

有楽町マリオンだった。

プログラムを引っ張り出してきた。

トム、若いっ!

  

皆さまご存じの通り

この映画は

音楽もいい。

  

亀蔵ドーナツ版コレクション

通常版700円も一緒に↓

  

当時、話題になった

片面シングルのみ

400円という廉価版も

もちろん、あるよ〜↓

  

2022.06.03

旧暦 端午の節句

今日は旧暦の五月五日

端午の節句です。

  

令和の現代では

ほとんど見かけることは

ありませんが、

日本画の中に

端午の節句の飾り物を

発見しました。

  

菖蒲や蓬を五色糸で結わえて

長く垂らします。

『長命縷(ちょうめいる)』や

『真の薬玉』と

呼ばれました↓

  

季節の変わり目には

魔物が忍び込みやすい

と考えられていて、

宮中をはじめ貴族たちが

柱などにこれを掛けて

邪気を払ったそうです。

  

『枕草子』にも出てきます。

中宮の母屋の柱に

薬玉を掛け

九月九日の節句に

菊と交換した、と。

   

今日は薬玉のように

アレンジした花を

飾ってみるのも

良いかもしれません。

  

厄除け、厄除け。

鶴亀、鶴亀。

  

2022.06.02

手業の妙

第56回『日本伝統工芸染織展』が

全国を巡回しています。

  

東京、岡山、京都を回って

ラストは福岡市で開催中。

地元福岡の作家サンが

大活躍なさっています。

  

久留米市在住

松枝小夜子先生の

久留米絣の着物『花輪』は

日本経済新聞社賞↓

  

絣ですから、素材は綿です。

濃い藍の地色に

縦糸と横糸で織り出したのは

限りなく円に近い見事な丸!

  

向こうが透けて見えるということは

細い糸だということが

わかりますよね。

糸が細いと

切れやすいため

ガシャガシャ勢いよく

織ることができません。

丁寧且つ慎重に作業されたことが

見て取れます。

  

そしてこちらは

北九州市在住

築城則子先生の

小倉縞木綿帯

『星降る夜』↓

  

夜空の深い色に浮かび上がる

幾すじもの光の軌跡。

MOA美術館賞に輝きました。

  

かつて豊前小倉(北九州市)の

献上品だった小倉織は

昭和初期に途絶えましたが、

今から40年ほど前に

復元、再生させたのが

築城先生です。

  

以前、このブログに

登場して下さったのを

覚えていらっしゃいますか?

銀座和光での展示会でした。

  

お二人共

作品そのものが素敵な上に

お人柄も素晴らしく

憧れの女性なのです。

  

岩田屋本店で今月6日まで。

今月5日(日)午後1時からは

松枝小夜子先生による作品生解説も。

入場無料です。

2022.06.01

タイムレスローズ

1975年にオープンした

世界でも珍しい

高級薔薇の専門店が

日本にあります。

  

そのお店の

真っ赤な薔薇が

我が家へ。

  

タイムレスローズ。

プリザーブドフラワーです↓

  

特殊加工されていて

水やり不要&

色褪せることも無いそうで、

日本の技術力って

ホントに凄い!

  

今日、6月1日の誕生花は薔薇。

花言葉は

「我が心、君のみが知る」。

  

 

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