松島屋ないまぜ帖
2022.01.14
最小で最高のものにしたい
渋谷区立松濤美術館が好きだ。
コクーン歌舞伎の時に
お邪魔することが多い。
一昨日、スチール撮影終了後
稽古開始までの2時間を有効活用。
開館40周年記念『白井晟一入門』展。
白井氏はこの美術館の設計者である。
見るべき作品は建物本体。
「最小で最高のものにしたい」と
白井氏は新聞取材に答えている。
何故なら敷地が極端に狭いから。
高級住宅街の一角の150坪
高さ制限10m。
いかに有効に使うか。
京都工芸繊維大学図案科卒業後
ヨーロッパへ留学し
独学で建築家に。
文化人からの依頼多数。
正面玄関は
“彎曲しながら引っ込ませる”造形↓
建物中央に楕円形の泉を配置し
地下から4階層を貫く吹き抜けで
外光を取り込む。
ブリッジから下を見る↓
つい展示作品にばかり目が行くが
その入れ物、大事だ。
これから気をつけて見よう。