松島屋ないまぜ帖
2021.11.29
浜離宮恩賜庭園
天気が良い日は殿様のお庭へ。
銀座から歩いて行ける
浜離宮恩賜庭園は
江戸時代
徳川将軍家の別邸だったところです。
「潮入りの池」↑は
都内でたった一つの「海水の池」。
東京湾に面していて
海風が心地良いのです。
そして時々、上空を鷹が飛んでいます。
何故なら「鴨場」があるから。
この写真の右下が「引堀」↑
鴨場池から引き込んであり
ここに鴨を誘き寄せます。
そして写真の左上、土手の中にヒサシがあって
小窓が見えますよね?
それが「小覗」。
向こう側に人間(鷹匠)がいて、細い穴から
鴨の様子をじっと窺うのです。
ではどうやって鴨を誘き寄せるのかというと↓
木の板を叩く音がしたら餌がもらえる!と
訓練されたオトリのアヒルを使うのです。
鴨はそのオトリにくっついて来るという訳。
昔はもっぱら鷹で捕獲していたそうですが
近年は「叉手網(さであみ)」↓
で捕まえる事が多いとか。
庭園の中には、
賓客をもてなすだけでなく
鷹狩りの休憩場所としても使う御茶屋が
4棟あって
いずれも昭和から平成にかけて
再建されています↓
出口近くにあるのは
六代将軍家宣ゆかりの
立派な老松「三百年の松」。
威厳と風格に満ち満ちていました↓
サイドからもパチリ↑
浜離宮恩賜庭園は
国の特別名勝・特別史跡で
休園日は年末年始のみ。
300円の入園料で
お殿様お姫様気分に浸れます。
あ〜日本っていいわぁ〜。