松島屋ないまぜ帖
2021.01.22
江戸演劇の大問屋
歌舞伎の名台詞といえば
何を思い浮かべますか?
「知らざぁ言って聞かせやしょう」
ですか?
それとも
「問われて名乗るもおこがましいが」
でしょうか?
どちらも白浪五人男
弁天小僧菊之助の台詞です。
その他300以上の作品を書いた
河竹黙阿弥は
1893年1月22日が命日です。
墨田区亀沢2丁目、区役所通りの
マンション前の歩道の脇に
終焉の地という説明板があります。
何でも用意周到な方だったらしく
存命中に財産分与や蔵書の整理、
友人への挨拶など
きっちりしていたと
書かれていました。
古地図を調べたら
当時もやっぱり住宅地。
ご近所さん同士
モノのやり取りして、
この時季の頂きものには、
こう返したはず。
「コイツァ春から縁起がいいわえ」
これは、三人吉三の台詞。