松島屋ないまぜ帖
2020.11.08
大津絵
歌舞伎の演目に
「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」
というのがあります。
僕は、主人公の絵の師匠のお役を
何度かさせて頂きましたが、
台詞の中に
(今風に訳すと)
「お前もう芽が出ないから
“大津絵”でも描いて商売したらどう?」
と言うのがあって、
“大津絵”がずっと気になっていました。
それで吸い込まれるように
東京駅の美術館へ。
一見ヘタウマで、仰々しくない大津絵。
素朴でチャーミング。
今日まで東京ステーションギャラリーにて。