松島屋ないまぜ帖
2020.11.09
正倉院展2020年
今日と明日は、亀嫁が担当します。
季節の風物詩とも言える
「正倉院展」旅日記です。
今年は新型コロナの影響で、
私の中での十年連続鑑賞記録が途絶えるかも!
と心配しましたが、無事開催が決定し、
神様仏様に祈った甲斐がありました〜。
11月○日 正午すぎ
今年は日時指定制の正倉院展。
予約時間まで間があるので
東大寺へ。
一昨年の9月、
中村屋サンと一緒に
ここで奉納歌舞伎をさせて頂きました。
舞台は、輝く月に照らし出された
壮大な大仏殿。
観客席は芝生の上に椅子を並べて。
これまで何百回と歌舞伎を観てきましたが、
大仏様に見守られながら、
虫の音に包まれながらの歌舞伎は、別格!
感動で心が震えた事を思い出します。
東大寺の開山は良弁僧正。
歌舞伎の演目に「良弁杉」があります。
心温まる芝居なので、
機会があったら是非ご高覧下さい。
午後2時
東大寺から徒歩5分の奈良国立博物館へ。
時間ぴったりに行くと
イヤホンガイドも混み合うだろうし・・・、
ちょいとずらそう!と、
柿の葉寿司を頂きました。
季節限定の「助六」。
皆さまご存じの通り歌舞伎に由来する
お寿司で、腹ごしらえ♪
そしていよいよ正倉院展へ。
シルクロードを通って約1300年前に
日本へ伝えられた品々や、
日本で緻密な細工が施された工芸品・
実用品の数々が出陳されていますが、
今年は、「薬」に関するものが
多かったです。
そしてどれを拝見しても、
「思い」や「心」が詰まっている気が
してなりませんでした。
午後4時
どうか一日も早く、
新型コロナが収束しますように、と
祈りつつ、奈良公園を後にしました。