松島屋ないまぜ帖
2020.11.02
中村仲蔵ゆかりの「栗きんとん」
栗の美味しい季節。
この時季、楽屋見舞いに届くのが
「すやの栗きんとん」。
「すや」は岐阜県中津川市にある
老舗の和菓子屋さんで、
江戸時代は「十八屋」という
中津川宿の宿屋だったそう。
この地を幕末に訪れたのが、
歌舞伎役者・中村仲蔵。
栞によると、
「よき宿なり、ここにて中食。
町の右手裏に定芝居あり。
定芝居 土地の長閑を 覚えけり」
と詠んだとか。
中村仲蔵といえば、
落語や講談でもお馴染み。
歌舞伎の「忠臣蔵」斧定九郎で大当たり!
ところが、最近のお若い方は、
「忠臣蔵」をご存知無いらしいデス。
学校の授業では、習わないのでしょう。
「忠臣蔵 昔は暮れの 風物詩」
なんて事にならないよう、
歌舞伎役者として、広報活動、頑張らねば!