松島屋ないまぜ帖
2025.09.18
家族がつないだ画家の夢
上野の東京都美術館で開催中のゴッホ展へ。
ゴッホの評価は本人の死後
ようやく上がったことは
周知の事実。
その為に東奔西走したのが
ゴッホの弟テオの妻ヨーと
その息子フィンセント・ウィレム。
ウィレムが設立した
フィンセント・ファン・ゴッホ財団が
あったからこそ
ファン・ゴッホ美術館の開館が
実現したと知る。
今回はその立役者
甥っ子ウィレムに焦点を当て
ゴッホと家族の活動の軌跡を辿るという
ちょっと珍しい視点での展示。
会場には
ゴッホ家のコレクションである
油彩画を中心にした30点以上と
日本初公開の手紙4通が
展示されている。
晩年のゴッホが
甥っ子ウィレムの誕生を記念して
弟夫婦に贈った絵が
『花咲くアーモンドの木の枝』。
日本画風で
浮世絵の影響も感じられる作品。
アーモンドの花言葉の通り
希望に溢れる未来を
との思いが伝わってくる。