松島屋ないまぜ帖
2025年04月
2025.04.05
毒薬と老嬢
日本橋三越の三越劇場で
『毒薬と老嬢』拝見。
1999年
ここで『源平布引滝』を上演した際
瀬尾のお役をさせてもらったのを
思い出した。
こじんまりとした劇場で
歌舞伎座の舞台に比べると
奥行きも幅も相当に小さい。
感覚的には半分くらい。
舞台稽古で兵馬返りをしたら
足が大幅に客席へ出てしまった。
なので本番で
身体の向きを
斜めにしたところ
劇評家に
「まっすぐできないなんて云々」
書かれたっけ。
舞台から突然
足がにゅっと飛び出すなんて
不細工すぎるし
お客様をびっくりさせてしまう。
そして何より安全面については
どのようにお考えなのか
あの劇評家から
ご意見を拝聴したいと
今でも思っている。
前置きが長くなった。
さて本題。
1941年初演のこの作品は
ブロードウェイから
ウエストエンドまで
2778回のロングラン上演。
舞台転換が一切無い
シンプルな芝居で
演出は錦織一清サン。
主演は
久本雅美サン&大湖せしるサン。
脚本がしっかりしていて
面白かった。
歌舞伎の
「ワンピース」や「ナルト」に
出演なさってた嘉島典俊サン
(=かつての「チビ玉」君!)が
いいアクセントに。
そして僕は
死体の研究。
小さな子どもがケラケラ笑ってた。
なるほど。
2025.04.04
あんぱん
朝の連ドラ『あんぱん』で
子役さんがシーソーするシーンが出てきた。
台詞の「ぎっこん、ばったん」に
びっくり!
ええっ?
高知ではそう言うの?
東京では
「ぎったん、ばっこん」
地域によって違うのかぁ〜。
4月4日は
『あんぱんの日』
今から150年前
銀座木村屋の初代さんが
明治天皇へあんぱんを献上したことに
由来する。
2025.04.03
だるまさん あっぷっぷ!
亀蔵を応援してくださっている
絵本作家の長野ヒデ子先生から
最新刊が届きました。
あすなろ書房発行
『だるまさん あっぷっぷ!』
長野ヒデ子先生が文
つちだのぶこ先生が
絵を担当。
手のひらサイズの
小さめの絵本なので
ラクに持ち運べて
読み聞かせは
手がだるくなりません。
4月3日は
『読(4)み(3)聞かせの日』です。
2025.04.02
七代目と八代目
『七代目と八代目』
このタイトルをご覧になって
すぐに「菊五郎」という名前を思い浮かべた方は
間違いなく歌舞伎通!ですね。
高円宮妃久子殿下ご臨席のもと
『尾上菊之助改め
八代目尾上菊五郎
尾上丑之助改め
六代目尾上菊之助
襲名を祝う会』が
先月末
ホテルオークラで行われました。
政財界の重鎮や
歌舞伎役者など
約1,500人が列席し
音羽会の皆さまには
お着物姿が多く見られ
会場は華やかな雰囲気に。
新橋芸者衆が
黒い“出の着物”で
踊りを披露。
格式の中にも情緒が溢れ
「日本文化っていいな」と
思わずにはいられません。
お土産は
『とらや』紅白饅頭
菊の焼印が入った
特別仕様でした↓
歌舞伎史上初!
七代目と八代目
二人の菊五郎が並ぶ
襲名披露興行は
今年から来年にかけて
全国で開催されます。
歌舞伎座『團菊祭五月大歌舞伎』は
ちょうど一ヶ月後
5月2日
開幕です。
2025.04.01
ラトビア
バルト三国の一つラトビアの映画が
2025年アカデミー賞®︎
長編アニメーション賞に輝いた。
タイトルは『Flow』
動物たちの物語。
世界が大洪水に飲み込まれようとする中で
助けたり助けられたり
成長したり
思いやりを持ったり。
台詞は無い。
ナレーションも無い。
あるのは
動物の鳴き声と
行動と
表情だけ。
人間が出てこないからこそ
逆に感情移入しやすい面がある。
アニメーションは
子どもだけのものじゃない。
今の大人も見て欲しい。
忘れかけている大切な事を
思い出させてくれる。
- « 前のページ
- 2 / 2