松島屋ないまぜ帖
2024.02.11
うるしとともに
今月のスタッフ研修は
六本木の泉屋博古館東京へ。
企画展『うるしとともに』が開かれています。
<宴の中の漆芸美>と題した
第一展示室は撮影可。
なので
チラシに出ていない作品を
紹介します。
まるで料亭のバックヤードのような
明治時代の会席膳椀具が圧巻!
艶やかな漆黒の色と
美しい蒔絵
その量に溜息が溢れるほどです↓
住友家の宴席で使われていたそうで
30人分全ては展示しきれず
これはほんの一部だとか。
さすが財閥!
こちらは1920年
象彦 八代西村彦兵衛作の
獅子唐草模様の会席膳椀具。
一世紀経っても光沢は失われず↓
外国では「JAPAN」と呼ばれ
人気が高い漆芸品ですが
国産の漆は年々減少していて
職人サンも人手不足。
このままでは
技術の伝承と保存が
危うい状況です。
工芸品は
見る愉しみだけでなく
使って育てる喜びがあります。
ここまで豪奢じゃなくても
日々の暮らしの中に本物を取り入れ
心豊かに。
漆製品のお手入れは
意外と簡単だという事です笑。