松島屋ないまぜ帖
2023.08.26
前途洋々
先日
東京国立博物館での
スタッフ研修で
伊藤若冲作
玄甫瑤華
『水葵』ミズアオイを
拝見しました。
東アジアが原産地の
『水葵』。
淡水の池や川
田んぼのそばに
青紫色の花を咲かせますが
今は
環境変化や農薬などの影響で
環境省のレッドリスト
準絶滅危惧種となっています。
トーハクには
染付で水葵がデザインされた
伊万里焼の大皿も。
直径46センチ。
画像ではわかりにくいのですが
ニ羽の兎は
こんもり立体的です。
『水葵』は
万葉集では『水葱』として
恋の歌に詠まれていますし
兎は豊穣や子孫繁栄を意味しているので
この大皿は
婚礼の祝いの席で出されたもの?
それともイヤープレート?
などなど
話が膨らみました。
『水葵』の花言葉は
「前途洋々」です。