松島屋ないまぜ帖
2023.05.28
祝!円珍
ユネスコ『世界の記憶』への
新たな登録が決まった『円珍文書』。
正式には
『智証大師円珍関係文書典籍
-日本・中国の文化交流史-』
智証大師円珍は
唐で密教を受法。
帰国後
天台座主を務めた。
最澄はメジャーだが
円珍(814〜891)は
存じ上げず・・・。
学校
キリスト教だったし・・・。
円珍が唐から持ち帰った文書、
政府発行の原本を含む
56件は
既に国宝。
姫路公演中だったので
ひとまず関連展示を探すよう
スタッフに伝え
上野の国立博物館へ
行ってもらった。
常設展にあったのは
1220年に書かれた
写本『智証大師伝』↓
巻頭に
“天台宗延暦寺座主円珍伝”
と記されている。
重要文化財。
読み進めていくと
不思議なことを発見。
名前の円珍の「珍」の字の
“作り”の部分が
空白になっている↓
たまたま?
それとも何か理由が?
命がけで海を渡り
大陸の文化を
日本へもたらした
先人たちの思い。
ユネスコ登録を受けて
国宝『円珍戒牒(かいちょう)』が
8月1日から27日まで
東京国立博物館で
展示されることが発表された。