松島屋ないまぜ帖
2023.05.16
絵金さんの展覧会
幕末から明治初期
土佐で活躍した絵師・金蔵。
地元では「絵金さん」と呼ばれていて
芝居絵を得意としていた。
今でも高知では
絵金さんに描いてもらった屏風を
祭りの時に飾る風習が
一部地域で残っているという。
大阪で開催中の
『幕末土佐の天才絵師 絵金』展。
およそ100点の作品が
県外へ出るのは
半世紀ぶりだとか。
平成中村座の休演日に出かけた。
会場では
地元の神社の祭りを再現。
参道をまたぐ山門型の絵馬台の
真下を潜ったり
灯がゆらめく絵馬提灯を見たり。
祭りの雰囲気を体感できる↓
屏風絵だけでなく
端午の節句の幟も展示。
(中央が絵金作)↓
『ケンピ』(堅干)という
高知の郷土菓子を
元禄時代から作り続けている
土佐藩御用菓子舗
西川屋さん先祖伝来の
初節句幟である。
絵金さんの作品には
歌舞伎の場面が
ないまぜ的にこれでもかと
登場する。
土佐の人たちは
芝居好きで
祭り好き!
と確信した。
ハレの日には
楽しげで誇らしげだったに違いない。
展覧会を通して
その土地の祭礼文化に触れられるって
素晴らしい。
展覧会の詳細については
近日公開
美術専門の配信サイト
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#亀蔵meets
でご覧頂きたい。
大阪あべのハルカス美術館にて
6月18日まで。