松島屋ないまぜ帖

2023.04.27

憧憬の地ブルターニュ

上野の国立西洋美術館で開催中の

『憧憬の地ブルターニュ』展へ。

  

  

フランスの最北西に位置する

ブルターニュを

活動の場に選んだ画家は

数知れず。

  

独特な地形と海の色

ケルト人を祖に持ち

16世紀まで独立国だった

歴史がある。

  

クロード・モネ

ポール・ゴーガン

アンリ・リヴィエール

モーリス・ドニ

ポール・シニャック

黒田清輝

小杉放菴などが描いた

160点にも及ぶ作品を

丁寧に見ていく。

  

 

一度も訪れたことが無いのに

どこか懐かしくなるのが不思議。

  

木々の梢をわたる風の音。

海岸に打ち寄せる波の音。

農村で囀る鳥の声。

人々の囁き声。

  

絵の中から

音が聞こえてくるような錯覚に陥る。

  

都会の人工的な雑音を発するようなモノが

画面の中に一切無い。

人間が何千年も聞いてきた音。

  

懐かしいのは『音の記憶』

かも知れない。

  

何故、画家たちは

ブルターニュに集まったのか?

わからないまま。

  

        

  


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