松島屋ないまぜ帖
2022.11.26
まねき上げ
京都南座で
冬の風物詩と言われる
『まねき上げ』が行われました。
皆さまご存じの通り
『まねき』は
役者の名前が入った看板の事。
もともと映画の絵看板を手がけていらした
井上玉清氏が
兄弟子から受け継いだ勘亭流で
ひと月かけて
一枚一枚書きあげたものです。
『庵型(いおりがた)』
と呼ばれる南座の『まねき』。
大きさは
縦1,8m
横30,3cm
厚さは3cmです。
『まねき』を上げる作業
=まねき上げは
日を跨いで徹夜で行われます。
20人の鳶職サンが
一昨日の夕方から足場を組み始め
未明に53枚をあげたところで
一旦休止。
そして昨日午前9時
報道陣の前で
最後の1枚である
片岡仁左衛門の『まねき』をあげて
完了しました。
江戸時代からの
『まねき』の風習が残っているのは
日本では京都南座だけ。
昼と夜で風情が違うのも見どころです。
『當る卯歳 吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎』は
12月4日から12月25日まで。