松島屋ないまぜ帖
2022.05.18
桜、まだ間に合いマス
先週、新橋演舞場の
『滝沢歌舞伎』幕開きチョンパでの桜が
ハンパない話をさせて頂きました。
一昨日、歌舞伎座へ伺いましたところ
こちらも負けていませんでした。
今月27日迄上演の
『金閣寺』
ヒロインのお姫様が
悪者に捕まって
木に括り付けられます。
そこで重要アイテムになっているのが
桜です。
舞台一面
雪のように降ってくる桜を
お姫様(なんと、雪舟の孫!)は
着物の裾で集め、
涙を墨の代わりにして
足先で鼠の絵を描きます。
その鼠が本物になって
縄を噛み切ってくれ
お姫様は助かるという
ファンタジー。
ちなみに歌舞伎座の桜は
演舞場のよりサイズが小さく
紙に張りがあります↓
桜が降りしきる様子が
キラキラと眩しくて
儚くて。
桜って、どうしてこんなに
心を揺さぶるのでしょう。
いいなぁ〜、と
しみじみ。
もうひとつ紹介したいのが
乃木坂の国立新美術館で開催中
『ダミアン・ハースト 桜』展。
サメのホルマリン漬で有名になった
ダミアン・ハースト氏が
コロナ禍で心機一転!
点描画をもっと大きくしたタッチで
実物大の桜に取り組んでいます。
まるで桜の森の満開の下♪
「もう1回、見に行きたい」と
亀蔵絶賛です。
こちらは今月23日まで。
5月の東京で見られる桜。
まだ間に合いマス♪