松島屋ないまぜ帖

2020.12.23

年末恒例の

  

地下鉄に乗っていると

年末恒例の風景に出くわす。

スーツ姿の会社員さんが

気忙しそうな佇まい。

手にした紙袋からは、

クルクル巻いたカレンダーが何本も。

  

今年は激減しているものの

やはり時々見かけて、

ちょっとだけ嬉しくなる。

そう、風物詩を見つけた時の感覚。

  

僕にシゲシゲ見られる

会社員さんにしてみると、

こちとらぁ営業の挨拶で忙しいんだ」

といったところだろう。

  

コロナ禍で

カレンダー配りをやめたところや、

カレンダーを作らなかった会社も

多いと思う。

  

カレンダー事情も随分変わったようだ。

嫁が「日立のカレンダーには

QRコードがついてて、

スマホをかざすと

音楽が聴けるのよぉ!」

と嬉々としている。

スマホ持ってないのに

なに言ってんだか(笑)。

  

今年のと来年の、

両方かける時だけわかる

今年のカレンダーの色褪せ。

“経年劣化”と一言で片付けてしまうのは

ちょっと違う、

そこはかとない幸せ。

  

    

 

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