松島屋ないまぜ帖
2020.12.13
正月事始め
今日は、「正月事始め」の日。
京都では
「おことうさんどす」
=お事が多いですねぇ、と
挨拶が交わされますが、
東京では、まず聞かない言葉です。
年末は時間のスピードが速くなりますから、
できる事は何でも、早め早めに
済ませておくのが肝心です。
我が家で一番にする事は、
「末広」。
お正月用の「飾り扇子」を玄関に設え、
何事も末広がりになるよう縁起を担ぎます。
ここ何十年も、暮れに
京都の宮脇賣扇庵サンが届けてくださる末広。
今回は絹地に南天の絵が描かれています。
南天は、「難(なん)を転(てん)じる」。
南天の実の一つひとつ、
葉っぱの一枚いちまいが
表情豊かに色付けされた芸術品です。
来年は、日本中、いえ世界中で
災い転じて福となり、
笑顔が溢れる一年となりますように。