松島屋ないまぜ帖
2025.05.25
百回記念公演
新橋演舞場で開かれている『東をどり』は
本年が百回記念公演。
謹んでお祝い申し上げ奉る次第にございます。
まず『筋書』に驚いた。
真っ白な背景に朱色の文字で『一』。
『白』に『一』を足して『百』!
大胆かつ
ひねりの効いた粋な表紙↓
新しい『緞帳』もお目見え。
まるで新体操の
リボンのように見えるのは
歌舞伎役者・中村隼人サンの
舞の軌跡を
モーションキャプチャーを使って
記録したもの。
昔から新橋の芸者衆を表す言葉は
「芸の新橋」。
昔の「一人一芸」から
近年は立ち方サンが
お囃子の稽古もなさり
その芸を披露する場でもある。
さらに今回
全国の花街の皆サンが
“花”を添える形でご出演。
昨日は金沢と長崎の芸者サン達が
ご当地ならではの珍しい踊りを見せてくださり
沢山学ばせていただいた。
全出演者とスタッフの皆サンに
心から敬意を表したい。
以前書いたと思うが
新橋芸者だった山花は
父(先代カタイチ)の養母で義母。
腹違いの姉の実の祖母である。
関係者の一人として
百回目を迎えた『東をどり』を
誇らしく思う。
1日2回公演で
上演時間はサクッと2時間ほど。
今日は博多&新潟古町&宮川町
明日は向島&札幌&先斗町
千秋楽の27日は東京五花街の競演。
滅多にない機会
是非おすすめしたい。