松島屋ないまぜ帖

2024年09月

2024.09.20

天もり発祥の店

今から55年前

四代目片岡亀蔵を襲名するにあたり

大勢の方からご厚情を賜った記録が

我が家に残っている。

  

その中に『室町砂場』の名前を見つけた。

きっと父が行きつけだったのだろう。

そのDNAを受け継いでいる僕も

大好きな蕎麦屋サンだ。

  

ここは

戦後まもない頃

『天もり』を始めた店

と言われている。

  

  

アッツアツのつけつゆの中に

天ぷらのかき揚げ

=芝海老と貝柱

が入っている。

  

そこへ

キリッと冷たく細い蕎麦を

半分くらいつけて頂く。

  

江戸っ子の中には

“半分”つゆにつけるなんて言語道断!

と仰る方も。

先の方だけつけるのが

“粋”で“通”なんだそうだが

そこは好みなので

無理するべからず。

  

焼き鳥(塩)と

玉子焼きも絶品なので

まずはこのふた品から頂くのが

ルーティーン。

  

残暑が厳しくても

食欲がなくても

不思議とスルスルっと食べられる

パワーフード。

2024.09.19

バサラオの休日

昨日は初台・新国立劇場の休演日。

  

午前中はベランダでガーデニング。

朝顔の話はこのブログで時々書いているが

他にもローズマリーやミント

紫陽花などを育てている。

雑草を抜いたり

腐葉土を足したりすると

植物はちゃんと応えてくれる。

  

午後からはメインイベント!

明治座の

劇団⭐︎新感線『バサラオ』拝見。

博多座から始まった公演は

昨日でちょうど70回。

幕間に演出の

いのうえ監督とおしゃべり。

主演の生田斗真君の

飛び六方での引込み

歌舞伎役者のようだった。

りょうサン

殺陣を熱演!

  

  

終演後

銀座へ移動し

映画鑑賞。

DVDでかつて観た

韓国映画『シュリ』の

デジタルリマスター版。

やっぱり映画は

スクリーンで観なきゃと

改めて思った。

2024.09.18

フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン

昨日は中秋の名月。

 

デパートの和菓子売り場で

25分並び

月見セット

和菓子の詰め合わせを買った。

  

お月様にお供えした後

お下がりを頂戴しながら

レコード鑑賞。

  

ジャズ・ロックで

ビルボードにベストテン入りした

ラムゼイ・ルイス。

亀蔵レコードコレクションより↓

  

  

B面の

フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンは

バート・ハワード作曲の

有名なナンバー。

TVアニメ「エヴァンゲリオン」の

エンディング曲に使われていたから

お若い方もよくご存知かと。

あ、それももう古いか笑。

  

この曲

ワシントンのボヘミアン・ケーバンスで

録音されたもの。

  

ジャケットのフォントが

懐かしい。

  

2024.09.17

連獅子/らくだ

今月27日から全国の映画館で

『連獅子/らくだ』が

リバイバル上映されます。

  

 

河竹黙阿弥作の歌舞伎舞踊『連獅子』は

2007年新橋演舞場での公演を

山田洋次監督がシネマ歌舞伎にしました。

  

親獅子は中村勘三郎サン。

仔獅子は中村勘九郎サンと七之助サン。

  

山田監督のご意向で

舞台の上にカメラを設置して

迫力ある映像が撮れています。

  

同時上映の『らくだ』は

亀蔵が駱駝のお役です。

勘三郎サンも三津五郎サンも

今は泉下にいらっしゃいます。

  

大きなスクリーンで

お楽しみ頂けましたら

幸いです。

  

上映期間が短いので

お気をつけくださいませ。

  

詳細はこちらをタップ

なさってください。

2024.09.16

竹久夢二生誕140年

竹久夢二は

1884年9月16日生まれ。

ちょうど生誕140年。

  

先月、歌舞伎座の楽屋に

竹久夢二の黒船屋の『見立て』を

飾ったことを

このブログで書いた。

  

その作風は

大正浪漫に溢れ

『夢二式美人』という言葉があるのは

皆さまご存知の通り。

  

歌舞伎のワンシーンを取材した

木版画もある。

梅川と忠兵衛の道行↓

 

  

この作品を世に出したのは

1916年。

その年

夢二の三男

草一が生まれた。

草一は養子に出され

のちに立女形となったそうだ。

2024.09.15

63回目

本日63回目の誕生日。

残暑が厳しいからと

涼しげな花束(ニコライ・バーグマン)を

頂戴した↓

 

 

お客様

スタッフ

みんなが支えてくれることが

本当に有難い。

       

ここまで導いてくれた

全ての方に

心から感謝申し上げたい。

  

今月は初台の新国立劇場で

解説と芝居

両方させて頂いているが

毎日元気に務めることができる幸せを

改めて思う。

  

今年11月には

四代目片岡亀蔵を襲名して

55年目となる。

  

歌舞伎で社会貢献できるよう

努力を怠らず

一歩ずつ

進んでいくのみ。

2024.09.14

彬子女王様

子女王様のご著書

『赤と青のガウン』が

30万部を越えるベストセラーとなっている。

  

  

英国オックスフォードでの留学体験を

女性皇族としてだけでなく

大英博物館所蔵

日本美術コレクションの研究家として

ウィットに富んだ

楽しくわかりやすい文章で

記されている。

      

#美術展ナビを担当している僕としては

ジョー・プライス

(伊藤若冲のコレクターとして世界的に有名)

のくだりが

一番ワクワクした。

  

彬子女王様は

歌舞伎を応援してくださっていて

東京だけでなく

博多座へもわざわざお出ましくださり

本当に有難い存在である。

  

9月16日(月)放送

テレビ朝日『徹子の部屋』の

ゲストとしてTV出演されるそうだ。

録画必至!

2024.09.13

田名網敬一 記憶の冒険

先月88歳で天国へと旅立たれた

日本人アーティスト

田名網敬一先生。

  

最初で最期の大規模回顧展が

国立新美術館で開かれている↓

  

  

日本版の雑誌『PLAY BOY』の

初代アートディレクターとして名を馳せ

グラフィックや

アニメーション

実験映像など

60年以上現役で

創作活動を続けてこられた。

  

アンディ・ウォーホルから

影響を受けたり

ベトナム反戦ポスターコンテストに

入選したり

八代亜紀さんやRADWIMPSさんとの

コラボなど

その活動のふり幅の広さと

グロテスクなまでの色彩感覚は

他の追随を許さなかった。

  

  

数々の有名作家作品の『見立て』が

お気に入り。

コロナ期間中にチャレンジした

ピカソへのオマージュ↓

 

  

オリジナルの特徴を増幅させた

パワフルな田名網作品に

度肝を抜かれる。

  

11月11日まで。

2024.09.12

日本伝統工芸展

今年もこの季節がやってきました。

第71回

日本伝統工芸展が

日本橋三越本店で始まりました。

  

会場には

陶芸

染織

漆芸など

500点余りの入選作が並び

日本工芸会の総裁でいらっしゃる

秋篠宮家佳子内親王様が

お出ましになられました。

    

亀蔵を応援してくださっている

久留米絣・松枝家の皆さまも

見事に親子入選です。

  

お母様の松枝小夜子氏は

『亀甲文・星を抱く』↓

  

  

濃い藍色と

飛白の星との

コントラストは

着物の中に無限に広がる宇宙を

思わせます。

  

ご子息の松枝崇弘氏は

『山路』↓

  

  

藍色の地色の中に

リズミカルに浮かび上がる

緑と黄色のラインは

山路を急ぐ人が持つ

灯りのようにも見えてきて

物語が始まりそうな雰囲気を

醸しています。

  

東京での開催は 

9月23日まで。

  

その後

全国を

巡回します。

2024.09.11

昭和モダーン

今月のスタッフ研修は

泉屋博古館東京の

『昭和モダーン

モザイクのいろどり

板谷梅樹の世界』展

  

梅樹氏は

以前このブログ紹介した

近代陶芸の巨匠

板谷波山先生のご子息で

現存する最大の壁画は

「三井用水取入所風景」です↓

  

  

お父様が砕いた陶器の破片が美しく

それをモザイクにしたのが

きっかけだったとか。

  

代表作は

今は残っていませんが

日劇1階のモザイク壁画なので

記憶してらっしゃる方も多いかと。

  

モザイクの表面は

角度によって煌めき

飾皿や帯留など

凝ったデザインや

瀟洒な色合いが

楽しめます。

  

残暑が厳しい東京で

六本木一丁目駅から徒歩3分。

アクセスの良さも

オススメです。

 

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