松島屋ないまぜ帖
2024年07月
2024.07.31
ヴェルサイユの馬場
国を挙げてのプロモーションのような
開会式に始まったパリ五輪が面白すぎる。
日本代表選手の闘いが
ドラマティック。
金メダルだけをあげても
両足での巴投げが天晴れな
角田選手
妹の分まで頑張った
阿部一二三選手
フランス発祥フェンシングで
男子エペ
加納選手は史上初の快挙
スケボーストリートでは
2連覇の堀米選手と
14歳の吉沢選手が
男女で金
そして前回0.103の差に泣いた
体操男子団体は
2大会ぶりに体操王国日本の
看板を取り戻した。
選手だけじゃなくスタッフも含め
とてつもない努力と
最後まで諦めない強い心が
大事なのだとしみじみ。
さて
ボクの中でのネーミング大賞は
『初老ジャパン』。
ヴェルサイユ宮殿で開催された
総合馬術障害団体で
史上初の銅メダルに輝いた。
“人馬一体”となるには
経験がモノを言う。
“初老”なんてご謙遜。
“大老”ジャパンを目指して欲しい。
2024.07.30
夏土用
あまりの暑さで
花がすぐにクタっとなるこの時季に
重宝するのが『ルビースパイス』↓
『アメリカリョウブ』とも言われます。
昨日は栃木県佐野で
最高気温41℃を記録!
花だけじゃなく
人間もクタっとなりそうな
酷暑です。
しかも今は
『夏の土用』。
土を司る神様
土公神様の担当期間なので
土に関すること
例えば
お引越しや開店など
新たに何かを始めたり
造園など
土を動かしたり
庭木を手入れしたりは
なるべく慎むようにという
言い伝えがあります。
今年の夏の
土用明けは8月6日です。
当分、猛烈な暑さに見舞われそうなので
皆様くれぐれもお気をつけください。
2024.07.29
フォロン展
東京ステーションギャラリーへ
ジャン=ミッシェル・フォロンの作品を見に。
ベルギー生まれのフォロン(1934〜2005)は
名刺に
『空想旅行エージェンシー』と
記しており
親日家だったという。
1970年に父親へ宛てた手紙には
「日本は尊敬、感受性
美しさに満ちた
驚くべき国」とあり
日本の美しい文房具
筆や紙、墨などに
魅了されたとか。
会場には
ドローイングや水彩画など
およそ230点が展示。
『空想旅行案内人』という
タイトルなので
ほんわかした
ファンタジックな作品かと思いきや
意外にも
メッセージ性の強いものが多かった。
帽子にマントの男が
次第に
チャップリンに見えてくる。
その理由は
是非会場で感じて頂きたい。
東京は9月23日まで。
その後
名古屋、大阪へと
巡回する。
2024.07.28
狐花
来月の“京極歌舞伎”
『狐花』の稽古が始まった。
ミステリー界の鬼才
京極夏彦先生渾身の
書き下ろし原作小説も
書店に並んだ。
初版本を求めたら
オリジナルの魔除けのお札が
入っていた↓
小説?
歌舞伎?
どっちを先に読む(観る)か
お客様は
悩んでいらっしゃるかも。
それぞれの
『狐花』を
お楽しみ頂きたい。
2024.07.27
ヨシタケシンスケ展かもしれない
そごう美術館で開催中の
『ヨシタケシンスケ展かもしれない』へ。
抜け感のあるタッチがたまらないっ!
会場には夏休みの親子連れが大勢。
作品の中に入り込んだようで
ワクワク楽しくなる。
日常のちょっとした一コマを描きためた
2500枚のスケッチは
壮観↓
ヨシタケさんは
絵本作家として2013年
『りんごかもしれない』で
デビュー。
それからひととせの間に
『MOE絵本屋さん大賞』
常連となり
数々の賞を受賞。
一人一枚もらえる
ヨシタケシンスケおみくじ↓
9月2日まで
そごう横浜店にて
会期中無休
事前予約不要。
2024.07.26
五輪開幕
パリオリンピック2024
本日開会式。
(日本時間では27日)
セーヌ川を各国の船団が
国旗を揚げてパレード!
夏のオリンピックでは初めての
競技場外での式典だとか。
これって歌舞伎の
『船乗り込み』に似ている。
歌舞伎の場合は
国旗じゃなくて
役者の名前だけど。
もしかして
IOCの人
先月の博多座へ
視察にきてた?笑
今回も
日本選手の
オフィシャルユニフォームは
アシックス。
イメージは
“パリの日の出”だそう↓
日の丸がてっぺんに昇って輝くよう
日本から応援したい。
2024.07.25
時のプリン
連日の激暑に
かき氷を食べたくなっていらっしゃる方も
多いかと。
“日光の天然氷”が有名ですが
ご当地の日光では
金谷ホテルのプリンが
密かな人気♪
金谷ホテル創業150周年を記念して
3年前から提供されているもので
明治・昭和・平成
それぞれの時代の
レシピをもとに再現した
3種類の“利きプリン”で
クイズ形式になっています↓
毎月25日は『プリンの日』
プリンを食べてニッコリ=25
という語呂合わせだそうです。
2024.07.24
初役!義平次
9月の初台・新国立劇場
『夏祭浪花鑑』に出演決定です。
片岡亀蔵は
“入門『夏祭浪花鑑』をたのしむ”では
芝居について
わかりやすく面白く解説!
歌舞伎『夏祭浪花鑑』では
団七の舅
義平次をさせて頂く事となりました。
今回
1階の客席
5列目までを
舞台として使用する
イレギュラーな演出のため
座席数が減少します↓
上の図ではわかりにくいのですが
中劇場は
客席に傾斜があり
舞台を包み込むような設計で
見やすいです。
初台の新国立劇場にて
9月1日〜25日(9日と18日は休演)
毎日13時開演
15時半頃終演
団七は坂東彦三郎サン
徳兵衛は坂東亀蔵サン
釣船三婦は市川男女蔵サン
お辰は片岡孝太郎サン
一般発売は8月13日から。
良いお席はお早めに♪
2024.07.23
南極物語
1983年7月23日
高倉健サン主演の映画『南極物語』封切り。
亀蔵コレクションから
『南極物語』のサントラはこちら↓
白銀の世界を
ジャケットで表している。
越冬隊が南極に置き去りにした
15匹の犬の中で
唯一、生き延びていた
タロとジロの物語。
主なキャストは
渡瀬恒彦サン
夏目雅子サン
荻野目慶子サン。
実際に
北極と南極でも
撮影が行われたという。
たとえ映画を見たことがなくても
雪原が!氷山が!
目の前に広がるこのサントラは
作曲・編曲・プロデュース・演奏
ヴァンゲリス。
どこから聞いても
『炎のランナー』を
彷彿とさせる。
あれは
1924年のパリ五輪の
話だった。
そしていよいよ三日後に
パリ五輪2024が
開幕する。
2024.07.22
初鰹
来月の歌舞伎座
八月納涼歌舞伎の演目の一つが
『髪結新三』
かみゆいしんざ
過去の台本を書庫から出して
台詞の自主稽古を
始めている↓
正式なタイトルは
『梅雨小袖昔八丈』
つゆこそでむかしはちじょう。
梅雨時分の話で
江戸の風物詩が出てくる。
魚売の
「鰹、鰹」の呼び声といい
舞台の上でチャチャっと捌く様子といい
新三との掛け合いといい
江戸っこ気質に溢れている場面。
歌舞伎に残る江戸の文化を
芝居の中に探して
会話の糸口に。
夏休みの宿題にもオススメ。
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