松島屋ないまぜ帖
2024.05.19
三代豊国
天明6年5月19日
江戸本所の材木問屋に生まれた
歌川国貞。
のちの三代豊国である。
浮世絵というと
絵師と彫師と摺師による
共同製作で
和紙のものというイメージだが
絹本の肉筆画も残っている。
こちらは東京国立博物館所蔵
『八代目市川團十郎の助六』↓
説明書きによると
1844年
八代目が助六を初役した時の
姿だそうだ。
この八代目の俳名が
「白猿」だったとか。
役者絵が得意だった三代豊国。
画材も上質だったとみえ
180年経った今でも
鮮やかな色彩で
上品さと力強さを
併せ持っている。