松島屋ないまぜ帖
2023.12.13
煤払い
今日は
一年分の煤や埃を掃除する
『煤払い』
『煤掃き』の日です。
慶安三年(1650年)
江戸城の煤払いが
12月13日に固定されたため
庶民の間でも
それを見倣ったそうで。
江戸の芝居町である
猿若町の煤払いの様子を
三代目豊国が描いたのが此方↓
「冬の宿 嘉例の寿々はき」東京都図書館所蔵
煤払いになくてはならないのが
“煤竹”。
煤竹といえば
『忠臣蔵』で
赤穂の浪人・大高源吾が
“煤竹売”に扮していたのを
思い出される方も多いはず。
討ち入り前夜の
「あした待たるるその宝船」
の件です。
さてこの浮世絵
よ〜く見ると肝心の
煤竹が見当たらず。
ということは
作業が全て終わった後
という設定ですね。
御重に入った
握り飯やお煮しめが
振舞われています。
「すすはき」の「す」の字に
「寿」という漢字をあてて
おめでたい風情です。
今年、東京の神田明神では
ロボット掃除機が
初登場。
これも時代なのでしょう笑。