松島屋ないまぜ帖
2023年11月
2023.11.10
平成中村座饅頭
先日、北九州市の
小倉井筒屋地下で販売されている
『いづつや饅頭』の
北九州モノレールバージョン
(11月3日限定品)を
このブログで紹介しましたが
最新画像が届きました。
なんと今はこうなっているそう↓
平成中村座バージョンが
お目見え♪
しかも今日11月10日まで。
明日11日からは
通常の井桁に戻るそうです。
中味は白餡で
皮はベビーカステラ風。
鯛焼きや回転焼きとは違って
金型の機械は
オートメーション。
カチャカチャいう音も
懐かしい感じです。
2023.11.09
小倉観光名所その③
一昨日、昨日と続けてまいりました
小倉の観光名所紹介。
今日はその3回目
『北九州市立松本清張記念館』です。
小倉城二の丸にあって
平成中村座小倉城公演の
取材会場として
使われました↓
書斎や応接間などが再現され
「まず疑うことが大事」と
インタビューに答える
松本清張先生の映像を
拝見できます。
書庫にある膨大な資料は
まるで図書館!
おすすめはテラスカフェ。
野面積みの石垣を見ながら過ごす
静かなひとときです。
3枚綴りのチケットを
1日で使い切る必要はありません。
数日に分けて
ご使用可能です。
さて、このブログ
『松島屋ないまぜ帖』は
本日1111回を迎えました。
いつもご高覧くださり
心より御礼申し上げます。
関係各所への連絡や
亀蔵およびスタッフの備忘録も兼ねており
拙い文章ですが
「とにかく毎日続ける」を目指し
気づけば3年が経ちました。
皆さまからの励ましが
何よりの支えにございます。
引き続きの応援
よろしくお願い申し上げます。
2023.11.08
小倉観光名所その②
昨日に続いて
地元タクシー運転手さんおすすめ
小倉観光名所その②です。
平成中村座で亀蔵が演じていますのが
小笠原豊前守。
実際にあったお家騒動のお殿様は
五代目の藩主
小笠原忠苗公で
その忠苗公の時代に
和歌や茶道を楽しむ下屋敷が完成しました。
それを復元したのが小倉城庭園です。
池越しに見上げる小倉城は
白壁が緑に映えて美しいっ↓
日没後は
ライトアップショーも。
オリジナル音楽での演出は
昼間とは違う雰囲気が
楽しめそうです。
気軽な立礼(りゅうれい)席で
抹茶と
季節のお菓子を頂きました。
この日は秀月サンの御製で
「庭の秋」↓
添えられた一句から
『小笠原騒動』の一場面が浮かんで
にんまり♪
明日は
松本清張記念館を紹介します。
2023.11.07
小倉観光名所その①
平成中村座でお世話になっている
第一交通の運転手さんに
小倉の観光名所を伺いました。
「700円の共通券を買うて
小倉城と庭園と
松本清張記念館を
回る人が多いっちゃなかろうかぁ」
とのことでした。
関ヶ原の功績によって
小倉へ入ったのが細川家。
なので小倉城には
九曜の紋があちこちに↓
細川家の次に城主を務めたのが
小笠原家。
三階菱の定紋です↓
4年前にリニューアルされた小倉城は
エンターテインメント型の
城ミュージアム。
面白い仕掛けがいろいろあって
5階展望スペースからは
小倉の街が360度!
平成中村座も眼下に↓
中村座名物“隠れ勘三郎”が
小倉城にもありますので
探してみてくださいね。
明日は『共通券』が使える
小倉城庭園を
紹介します。
2023.11.06
愛と青春の旅だち
全米で映画の大ヒットと同時に
レコードセールスも急上昇した
『愛と青春の旅だち』
1982年11月6日
ビルボードで
堂々首位を獲得。
3週間トップに。
歌っているのは
ジョー・コッカーと
ジェニファー・ウォーンズ。
ロスのスタジオに呼ばれたジョーは
実はツアー中で
その日のうちに
レコーディングし
またツアーに戻ったという。
流石、ベテラン!
アカデミー歌曲賞にも輝いた
“UP WHERE WE BELONG”
亀蔵レコードコレクションより↓
映画の原題は『士官と紳士』
アメリカ国内無数にある
士官養成所が舞台。
(13週間の訓練だから
アナポリスではない)
真っ白な軍服姿の
リチャード・ギア
眩しいほどだった。
この曲を聴くと
映画のラストシーンを思い出す。
日本アカデミー賞でも
最優秀外国作品賞を受賞した。
2023.11.05
#棟方志功展
小倉へ入る直前
東京国立近代美術館
『棟方志功展』へ行ったので
忘れないうちに報告しておきたい。
棟方志功生誕120年を記念して
青森、東京、富山での暮らしを辿り
作品を紹介する
〜メイキング・オブ・ムナカタ〜
大回顧展。
「世界のムナカタ」は
ヴェネチア・ビエンナーレでの
受賞など
国際的な評価を得た
版画家であることは
皆さまご存知の通り。
その活動は
油画や肉筆画
書や襖絵
マスコミ出演に至るまで
多岐にわたっている。
民藝運動の柳宗悦が大絶賛し
表装までした『慈潤』↓
「特に『慈潤』の二文字
燦然と輝いてゐる。
来る人、皆々感心して帰る、
近来の出来で、
一生の友となる事と思ふ、
之で君を
一段と濃く語るを得て有難い」と
柳宗悦が手紙にしたためたという。
こちらは『観音経曼荼羅』↓
仏教のお釈迦様や
菩薩様を表しているのに
何故かヒンドゥーの
神様にも見えてくる
不思議な世界観。
マハーバーラタみたい。
一見、大雑把なように見えるが
実は
ディテールへのこだわりが
詰まっている。
うっすらと色付けされた作品が
表情豊か。
世界のムナカタの作品は
行く先々の土地の
神様や仏様に
祝福されているように
感じられた。
本の装幀や挿絵
包装紙など
商業デザインを頼まれた時も
快く引き受けたのはお人柄?↓
#棟方志功展
#メイキング・オブ・ムナカタ
12月3日まで。
2023.11.04
小倉名物
「小倉名物はいろいろあるっちゃけど
強いて言うなら
“祇園太鼓”と“いづつや饅頭”やろ〜ね〜」
地元のご婦人が教えてくださった。
毎年7月に行われている
国指定重要無形民俗文化財
“小倉祇園太鼓”は
今、特別に
平成中村座小倉城公演夜の部で
披露されている。
太鼓とすり鉦の
独特のリズムが
小屋全体に響いて
盛り上がる。
小倉駅前にある像↑
そして“いづつや饅頭”は
地元百貨店・井筒屋で
昭和28年頃から販売されている
人気のお饅頭。
小ぶりであっさりした白餡。
毎日行列をなしている。
いつもは井桁の焼印らしいが
昨日だけは
3年ぶりに開催された
『モノレールまつり』を祝した
限定品だった↓
この北九州モノレールの開業は
昭和60年で
実は
日本で初めての
都市モノレールとのこと。
“北九州モノレール”も
小倉名物の一つと言えそうだ↓
2023.11.03
長寿と幸福
平成中村座の目と鼻の先
小倉城内では
紅葉が始まっています。
今、菊花展が開かれていまして
丹精込めてつくられた
見事な姿に
見入るばかり。
こちらは
大輪で
花びらが細く
先がくるんと
丸まっている様子から
『糸菊』だと思われます↓
『黄色の菊』は
今日11月3日の
誕生花で
花言葉は
『長寿と幸福』
皆さまの
ご長寿と
ますますのご多幸を
お祈り申し上げます。
2023.11.02
平成中村座開幕
見事な秋晴れに恵まれ
平成中村座小倉城公演
昨日、開幕。
およそ900ある客席は
昼夜共にぎっしり満席で
立ち見まで!
おばあちゃん達が
キャッキャと喜んで
頭の上で拍手してくださっているのが
舞台から見えた。
お若い方の姿も多かった。
ありがたいなぁと
しみじみ思う。
ほんのいっときでも
“楽しい瞬間”の
お手伝いができたのなら
こんなに嬉しいことはない。
遠征組の皆さまには
是非とも小倉城にもお出ましを。
小倉城は
中村座から
道を挟んですぐのところにある。
夜の部『小笠原騒動』は
小笠原藩の
史実を元に脚色した芝居。
昼の部も夜の部も
中村座の後ろが開いて
小倉城が借景になる。
2023.11.01
いざいざ奈良①正倉院展
10月のスタッフ研修は
『いざいざ奈良』
日帰りで
正倉院展と東大寺でした。
正倉院には
聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめ
奈良時代の高貴な人々の
暮らしぶりをうかがわせる
服飾具や調度品など
およそ9000件の
宝物があります。
昭和21年に
第1回がスタートした
『正倉院展』は
その後東京で行われた3回を除いて
毎年、奈良で開催されていて
75回目の
図録表紙はこちら↓
『楓蘇芳染螺鈿槽琵琶』
かえですおうぞめらでんのそうのびわ
高級木材の紫檀に見立てて
蘇芳色に染めた楓を
螺鈿で飾った槽(=背面)の
四弦の琵琶です。
花心は玳瑁タイマイで
特に珍しいのが螺鈿の
キラキラした部分。
一般的には
“ヤコウガイ”が
使われるそうですが
この琵琶は
“アワビ”も使用!
他に例が無いとのこと。
鮑を食べていた時に
「これ、使えるんじゃない?」
と閃いた当時のSDGs
かもしれませんね笑。
音声ガイドで
琵琶の音色を聴きながら
実物を拝見するという
贅沢なひとときでした。
59件中7件は
初出陳の
正倉院展2023
11月13日まで
奈良国立博物館にて。
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