松島屋ないまぜ帖
2022年07月
2022.07.11
おいでませ山口へ
東京メトロで巡る
山口県歴史の旅スタンプラリー。
2時間ほどで
サクッと回れた。
六本木駅は
毛利庭園が
毛利長府藩上屋敷跡。
東陽町駅は
南砂緑道公園が
長州藩大砲鋳造場跡。
日比谷駅は
日比谷公園と法務省あたりが
長州藩江戸上屋敷跡。
少し涼しくなったら
それぞれの場所を
ゆっくりと訪れてみたい。
ゴールは日本橋の
おいでませ山口館。
達成賞(先着2,000名)は
付箋セットと
メトロオリジナルの
キャンパスノート↓
そのまま帰る
なんて野暮なことはしない。
海の幸を
晩酌のつまみにGET♪
2022.07.10
126年分
7月9日と10日、
浅草寺は『四万六千日』
しまんろくせんにちで賑わいます。
功徳日の一つで
なんと126年分!
四万六千日のお参りに
匹敵するという
タイパ(=タイムパフォーマンス)
最高の日です。
境内では『ほおづき市』も。
今年は3年ぶりの開催で
ひと鉢2,500円↓
もうすぐ、お盆。
お仏壇にお供えします。
2022.07.09
藤山寛美三十三回忌追善
七夕の日に『七夕劇団』を拝見。
毎年7月は新橋演舞場で
松竹新喜劇興行
というのが定着している。
なので親しみを込めて
この愛称で呼ばれていると知った。
今月は、藤山寛美先生の
三十三回忌追善 喜劇特別公演。
寛美先生の三女でいらっしゃる
直美先生が座頭となって
松竹新喜劇はじめ
ゆかりの役者による
人情味溢れる舞台。
芝居は上方喜劇
『愛の設計図』と
『大阪ぎらい物語』。
泣いて、笑って
品の良さを忘れない。
また映像で寛美先生の在りし日を
振り返るという
スペシャル企画も。
代表作や思い出の映像が映し出され
大阪・中座、懐かしい。
1階ロビーには
寛美先生のお写真が↓
2階ロビーでは
舞台衣裳の展示も↓
上演時間、およそ4時間。
上方の義理と人情に絆される。
今月25日まで。
2022.07.08
大阪中之島美術館
2022年2月2日にオープンした
大阪中之島美術館へ。
建物の色が瓦色、
スレートグレーとでも言おうか
黒に近い濃い灰色をしていて
遠目に見てもすぐわかる。
前庭では猫のオブジェがお出迎え↓
今、モディリアーニ展、開催中。
初公開の
『髪をほどいた横たわる裸婦』。
思ったより小さい。
これまでテレビの美術番組で
何度も見てきたが
意外とこじんまりしたサイズ。
絵に迫力があるから
きっと頭の中で
大きくとらえていたのだろう。
もう1点、撮影可能なのが
『少女の肖像』↓
頭が縦長で
首が長くて
なで肩で
これぞ、ザ・モディリアーニ。
老若男女で賑わう館内。
ときどき聞こえてくる大阪弁が
愉しげな雰囲気。
2022.07.07
七夕
「しちせき」と読んでいたのが
「たなばた」になったのは平安時代だと
言われています。
「そもそも、なんで織姫と彦星は
離れ離れになって
年に1回しか会えないんだっけ?」
すっかり忘れちゃったので
淡交社『歳時記百科』で
調べてみました。
もとは中国の七夕伝説、
夜空に輝く天の川(河漢)の
織女星と牽牛星にまつわる
こんなお話。
天帝の娘・織女は
衣服を織るのが仕事でした。
あまりにキャリアウーマンすぎて
心配した父親が
牛飼の牽牛と引き合わせ
二人は夫婦に。
ところが、この二人、
恋に夢中になってしまい
仕事が疎かに。
で、怒った天帝が
二人を河漢の両岸に
引き離したのでした。
子どもの頃は
ただただ可哀想だなぁ〜
と思っていましたが
大人目線になると
ちょっと違います。
自分の立場をわきまえて
欲に溺れず
ちゃんと働く事が大事。
そして親心も
垣間見られる
深い話でした。
この時季、我が家では
京都・宮脇賣扇庵サンを設えます。
裏面に描かれた絵が
透けて見えるので
お気に入りです↓
2022.07.06
蔵の美術館
『パンドラの鐘』大阪公演の合間に
この春リニューアルオープンし
数々の賞を受けている
藤田美術館へ行ってまいりました。
大阪市都島区網島町、
藤田邸跡公園に隣接しています↓
藤田家の見事な日本庭園は
広さ16,000平方メートル。
大阪市の名勝に
指定されていて、
こちらの多宝塔は
今年5月
大阪市の指定有形文化財に↓
実業家・藤田傳三郎は
明治維新を機に
大名家や寺社の文化財が
海外に散逸するのを防ぐため
息子の平太郎・徳次郎と
美術品を蒐集しました。
国宝9件
重要文化財51件など
日本の宝を
大阪大空襲で焼け残った
蔵の中で見られる
「蔵の美術館」として
1954年にオープンしたのが
藤田美術館です。
そして5年の歳月をかけて
生まれ変わった
美術館の入口(入館料1,000円)↓
美術品は全て
撮影OK!
「国の宝は秘蔵すべきでは無い。
広く世に公開し
友と喜びを分かち〜」
という理念に沿ったもの。
室町時代の『梶葉七夕蒔絵硯箱』↑
七枚の梶の葉に歌をしたため
織姫と彦星に捧げる風習があったそうで
小堀遠州の愛用品だと
伝えられています。
今の季節にピッタリ!
お若いカップルや
子連れでの来館が多く、
ロビーにある
あみじま茶屋では
「ここ、美術館?」
と思わせる
珍しい光景が↓
お団子は注文を受けてから
その場で炙ってくれます。
「香ばしいの好きなんです」
と申しましたら
「よく焼きですね!
餡もこだわりで
丹波小豆を使った手作り、
甘さ控えめです」と
スタッフさんが
教えてくださいました。
本物の美術品に触れる機会を
増やしたいというコンセプトで、
作家ものの茶碗でいただく
おだんごセット(500円)↓
実は、この場所
江戸時代には
浄瑠璃『心中天網島』の
舞台となった
大長寺があった所だそうで。
あ〜文楽も観に行きたい!
大阪、やっぱ好きやねん♪
2022.07.05
NINAGAWA MEMORIAL
遂にこの日がやって来た。
『パンドラの鐘』
大千穐楽。
何度もご覧になったお客さまが
多いと聞く。
嫁は配信含め5回観劇。
「観れば観るほど
新たな発見があって
泣けて、泣けて、仕方ない」と。
2回観た日の翌日は
瞼を腫らしていた。
雨にも負けず
暑さにも負けず
ご覧下さった全ての方に
心からお礼申し上げたい。
ここまで来られたのは
お客さまの応援があったから。
そして全力で支えてくれた
精鋭スタッフの皆さま!
お一人お一人が
“それぞれの仕事”を
きちっとしてくださったから
無事に今日まで辿り着けた。
野田サンのもの凄い脚本を踏まえた
杉原サンの丁寧な演出のおかげで
回を追うごとに
キャストもテンションが
上がっていった。
カナクギと狂王、
泣いても笑っても
あと1回。
本日、大阪森ノ宮ピロティホールで
午後1時から。
2022.07.04
豆かんLOVE
浅草へ伺う時は
何としてでも時間を捻出して
立ち寄りたい場所があります。
目指すは浅草観音裏
5656会館の近くにある
梅むらサン。
1968年創業の
こじんまりとした甘味処で
豆かん(豆かんてん)
発祥の店として有名です。
お持ち帰りをお願いして
自分へのご褒美に
至福のおやつタイム♪
今の時季は
「夏祭浪花鑑」の
蕎麦猪口に盛り付けます。
赤エンドウがぷっくりしていて
豆の下の寒天は
「こちとらぁ、江戸っ子でぇい!」
とでも言いたげな
スッキリしたお味。
黒蜜をたっぷりかけて
いただきま〜す↓
日本経済は
生活に余裕のある方に
ガンガン回していただくとして、
私自身は
高級車や
セレブマンションなど
全く興味ありません。
日々の暮らしに感謝し
背伸びしすぎず
つつましく。
たま〜に
大好きなスイーツが食べられたら
シアワセです。
2022.07.03
うちにくる とり
皆さまから頂くさまざまな言葉に
励まされています。
舞台のご感想が多く
特に最近は
『パンドラの鐘』についての
熱い想いが続々届いていて
嬉しい限りです。
劇中、心に響いた台詞や場面は
十人十色。
この作品の奥深さを
改めて思います。
良い作品
良いカンパニー
良いお客さまに支えられている亀蔵は
果報者。
メール
お葉書
お便り
本当に有難いです。
ふと気付きました。
これって偶然?
最近『とり』の図柄が
次々と舞い込んでいます↓
右上から時計回りに
上野リチ
石川えりこ
村上康成
そして水森亜土。
あどタン、
オン歳、82才でいらっしゃいます。
2022.07.02
森ノ宮ピロティホール
『パンドラの鐘』大阪公演は
本日初日。
森ノ宮ピロティホールにて↓
ピロティとは高床式の意味。
ここは森ノ宮遺跡があったところ。
縄文・弥生から江戸時代初期の
遺構や遺物を保存するために
特別な梁を使って
ピロティ方式という建築方法を取り入れた
珍しい劇場である。
おおっ!アメイジングっ‼︎
カナクギ教授として
テンションが上がる。
この上なく『パンドラの鐘』に
相応しい。
是非とも思いを巡らせ
ご高覧いただきたい。
お出ましの際には
熱中症にならないよう
お気をつけください。
今月5日まで。