松島屋ないまぜ帖
2025.04.15
難波津に
大阪・関西万博は
夢洲(ゆめしま)で開かれているのですが
住所は大阪市此花(このはな)区です。
競技かるた好きな方は
序歌
=百人一首のとき一番最初に詠まれる和歌
を思い出されるのではないでしょうか。
難波津に 咲くやこの花 冬ごもり
今を春べと 咲くやこの花
サクヤコノハナを
2回も繰り返している
印象的な和歌で
此花区の地名は
大正14年
市議会で話し合い
新たな区の名前にと
この歌を引用したとの事。
和歌の作者は
百済からの渡来人
王仁博士だと
言われています。
上野不忍池に
レリーフがあります↓
諸説ありますが
日本書紀や古事記にも出てくる人物で
応神天皇から招かれ
『論語』と『千字文』を携え来日。
のちに仁徳天皇の即位を祝して
『難波津の歌』を作ったとか。
かつて日本の中心地で
大陸の文化が入ってくる場所だった
大阪。
今回の万博でも
世界の文化が集まり
花開きますように。