松島屋ないまぜ帖
2024.07.03
カレル・アンチェル忌
1973年7月3日
亡命先のトロントで亡くなった
指揮者カレル・アンチェル。
ボヘミア生まれで
プラハの音楽学院で指揮を学び
チェコ・フィルハーモニーを
立て直した↓
(亀蔵レコードコレクションより)
以前も紹介したと思うが
我が家に
ドヴォルザーク『新世界より』の
レコードが
数枚ある。
その中の1枚が彼の作品↓
カレル・アンチェルは
政治に翻弄された人生だった。
ユダヤ人ゆえに
ゲットーで
音楽活動を強いられ
アウシュビッツで
妻と子を殺された。
アメリカ公演中に
チェコ事件があり
そのまま亡命。
ついに祖国に帰れぬまま
生涯を閉じた。
しみじみと心の故郷を
探し求めるような音色を
今日は心して拝聴する。
勝手に名付けた
カレル・アンチェル忌。