松島屋ないまぜ帖
2023.11.01
いざいざ奈良①正倉院展
10月のスタッフ研修は
『いざいざ奈良』
日帰りで
正倉院展と東大寺でした。
正倉院には
聖武天皇・光明皇后ゆかりの品をはじめ
奈良時代の高貴な人々の
暮らしぶりをうかがわせる
服飾具や調度品など
およそ9000件の
宝物があります。
昭和21年に
第1回がスタートした
『正倉院展』は
その後東京で行われた3回を除いて
毎年、奈良で開催されていて
75回目の
図録表紙はこちら↓
『楓蘇芳染螺鈿槽琵琶』
かえですおうぞめらでんのそうのびわ
高級木材の紫檀に見立てて
蘇芳色に染めた楓を
螺鈿で飾った槽(=背面)の
四弦の琵琶です。
花心は玳瑁タイマイで
特に珍しいのが螺鈿の
キラキラした部分。
一般的には
“ヤコウガイ”が
使われるそうですが
この琵琶は
“アワビ”も使用!
他に例が無いとのこと。
鮑を食べていた時に
「これ、使えるんじゃない?」
と閃いた当時のSDGs
かもしれませんね笑。
音声ガイドで
琵琶の音色を聴きながら
実物を拝見するという
贅沢なひとときでした。
59件中7件は
初出陳の
正倉院展2023
11月13日まで
奈良国立博物館にて。