松島屋ないまぜ帖
2023.11.05
#棟方志功展
小倉へ入る直前
東京国立近代美術館
『棟方志功展』へ行ったので
忘れないうちに報告しておきたい。
棟方志功生誕120年を記念して
青森、東京、富山での暮らしを辿り
作品を紹介する
〜メイキング・オブ・ムナカタ〜
大回顧展。
「世界のムナカタ」は
ヴェネチア・ビエンナーレでの
受賞など
国際的な評価を得た
版画家であることは
皆さまご存知の通り。
その活動は
油画や肉筆画
書や襖絵
マスコミ出演に至るまで
多岐にわたっている。
民藝運動の柳宗悦が大絶賛し
表装までした『慈潤』↓
「特に『慈潤』の二文字
燦然と輝いてゐる。
来る人、皆々感心して帰る、
近来の出来で、
一生の友となる事と思ふ、
之で君を
一段と濃く語るを得て有難い」と
柳宗悦が手紙にしたためたという。
こちらは『観音経曼荼羅』↓
仏教のお釈迦様や
菩薩様を表しているのに
何故かヒンドゥーの
神様にも見えてくる
不思議な世界観。
マハーバーラタみたい。
一見、大雑把なように見えるが
実は
ディテールへのこだわりが
詰まっている。
うっすらと色付けされた作品が
表情豊か。
世界のムナカタの作品は
行く先々の土地の
神様や仏様に
祝福されているように
感じられた。
本の装幀や挿絵
包装紙など
商業デザインを頼まれた時も
快く引き受けたのはお人柄?↓
#棟方志功展
#メイキング・オブ・ムナカタ
12月3日まで。