松島屋ないまぜ帖
2022.08.03
本水
歌舞伎座八月納涼歌舞伎の
稽古真っ盛り。
第三部『弥次喜多流離譚』は
本物の水を使う
本水=ほんみず
の場がある。
装置は
『ワンピース歌舞伎』の時に
使ったのと同じものらしい。
水の勢いが
古典歌舞伎のとは全く違う。
強烈!
試運転?というのか
お試しの時
スタッフと出演者みんなで
客席の最前列に座り、
お客さまへの
水のかかり具合をチェックした。
ブワァ〜っと舞台から一気に
水の細かい粒子が
押し寄せてくる。
『パンドラの鐘』でお世話になった
杉原邦生サン(今回は構成)が
動画撮影していて、
そのスマホが
水没しそうになり
慌てて立ち上がって逃げた。
高価なお着物の方や
美容室で髪をセットした方には
ちょっとキツすぎる。
ここは歌舞伎座、
いくら防水シートを配るにしても
びしょ濡れ目当てのアトラクション
じゃないから。
何度も調整してもらい
少し抑え気味に。
その塩梅は
ご覧になってからのお楽しみ。
8月5日、初日。