松島屋ないまぜ帖
2022.07.06
蔵の美術館
『パンドラの鐘』大阪公演の合間に
この春リニューアルオープンし
数々の賞を受けている
藤田美術館へ行ってまいりました。
大阪市都島区網島町、
藤田邸跡公園に隣接しています↓
藤田家の見事な日本庭園は
広さ16,000平方メートル。
大阪市の名勝に
指定されていて、
こちらの多宝塔は
今年5月
大阪市の指定有形文化財に↓
実業家・藤田傳三郎は
明治維新を機に
大名家や寺社の文化財が
海外に散逸するのを防ぐため
息子の平太郎・徳次郎と
美術品を蒐集しました。
国宝9件
重要文化財51件など
日本の宝を
大阪大空襲で焼け残った
蔵の中で見られる
「蔵の美術館」として
1954年にオープンしたのが
藤田美術館です。
そして5年の歳月をかけて
生まれ変わった
美術館の入口(入館料1,000円)↓
美術品は全て
撮影OK!
「国の宝は秘蔵すべきでは無い。
広く世に公開し
友と喜びを分かち〜」
という理念に沿ったもの。
室町時代の『梶葉七夕蒔絵硯箱』↑
七枚の梶の葉に歌をしたため
織姫と彦星に捧げる風習があったそうで
小堀遠州の愛用品だと
伝えられています。
今の季節にピッタリ!
お若いカップルや
子連れでの来館が多く、
ロビーにある
あみじま茶屋では
「ここ、美術館?」
と思わせる
珍しい光景が↓
お団子は注文を受けてから
その場で炙ってくれます。
「香ばしいの好きなんです」
と申しましたら
「よく焼きですね!
餡もこだわりで
丹波小豆を使った手作り、
甘さ控えめです」と
スタッフさんが
教えてくださいました。
本物の美術品に触れる機会を
増やしたいというコンセプトで、
作家ものの茶碗でいただく
おだんごセット(500円)↓
実は、この場所
江戸時代には
浄瑠璃『心中天網島』の
舞台となった
大長寺があった所だそうで。
あ〜文楽も観に行きたい!
大阪、やっぱ好きやねん♪