松島屋ないまぜ帖
2025.11.02
ついたち菓子
『ついたち菓子』をご存知でしょうか?
昨日は名古屋・両口屋是清サンの
『鹿垣』を頂戴しました↓

毎月一日に氏神さまを詣でる
『朔日詣り』。
ざっくり申し上げるなら
初詣の月毎バージョンで
「先月はありがとうございました。
今月も無病息災で幸せに過ごせますように」
と神様へ感謝と祈りを捧げるもの。
そのお詣りの人をもてなしたり
お福わけをしたりする餅菓子が
『朔日菓子』で
地方によって
『朔日餅』『朔日粥』など
いろいろな名物があるようです。
そこで日本橋三越本店では
いくつかのお菓子屋さんが
毎月1日だけの限定菓子を
販売しています。
1634年創業の両口屋是清サンは
名古屋で作ったお菓子を
東京へ運んでいらっしゃるそうで
今月は二種類を提供。
薯蕷饅頭『鹿垣』と
和栗と白小豆、手芒豆が材料の
『籬の菊』↓

お菓子の銘はそのまま
茶杓の銘としても使えそうなくらい
素敵です。
直径5センチほどの小さな世界の中に
広がる季節感。
和菓子は日本が世界に誇りたい
文化の一つです。
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